【130話】 久しぶりに中学時代の友達のタキタから連絡がった。 俺はタキタに会うため待ち合わせの駅に向かった。 待ち合わせ場所に行くとタキタ、リンちゃん、マドカちゃんがいた。 「あれ!?リンちゃんとマドカちゃんも一緒?」 「いや~、たまたま二人と…
【129話】 「息子達が家で暴れているので今すぐに来てください!はい。何度注意しても聞きません。はい。近所迷惑になるのでお願いします。はい。息子の友達ですが、すごい不良です。はい。よろしくお願いします!」 オレは部屋に戻り、カキヤマ母が警察か誰…
【128話】 俺はガンちゃんの単車の後ろに乗り、カキヤマの家がある最寄り駅で待ち合わせした。 駅にはカキヤマの原チャリが駐車してあり、ダイスケはカキヤマの原チャの後ろに乗った。 カキヤマの原チャは黒の『ホンダ・タクト』。 見るからにシートが狭くて…
【127話】 「見た目とか特徴とはどんな感じですか!?」 見た目はモロ貴女ですが、口が裂けても言えねぇ。 「マリコと同じ清楚系だってよ!」 「私が清楚系!?そんなことないよ~」 そーだろうね、当校と比べたら貴女の学校の生徒は皆清楚系だよね。 ・・・…
【126話】 オレとガンちゃんは、いつもより15分も早く駅で待ち合わせをした。 5分前に着いて、ガンちゃんを待っていると、あの子がオレの前を通り過ぎた。 ドキッとする美しさのあの子は、一瞬で改札の中へと吸い込まれて行った。 胸がドキドキ鳴っている…
【125話】 サッカー部のシメ会は二週間続くらしい。 オレとタケヨシは、その間は部活に出ないと決めた。 ○○工業で一番キツいシメ会はラグビー部。 何とシメ会が1ヶ月間、ほぼ毎日続く。 シメ会の内容もエグ過ぎる。 新入部員は、体育館倉庫の壁側に裸で正座…
【124話】 オレは自信を失いかけていた。 カオリの本当の気持ちを知りたいけど、聞くのが怖い。 「とりあえず、フォアローゼスで乾杯しよ!」 水と氷を買い忘れたので、ストレート飲み。 むしゃくしゃしてオレはフォアローゼスを一気飲みする。 あれ!?カラ…
【123話】 自慢する訳じゃないが、高校に入学してから3週間で5人の女子に告白された。 もちろん、カオリがいるので、すべて断った。 でも、本音を言うとタイプの女子から告られたら、少しなびいちゃうかもしれない!? 最初に告られたのは、入学してから三…
【122話】 高校に入学してから三週間経つが、カオリに会っていない。 このままだと自然消滅してしまう。 カオリからは、日曜日の夜に電話がかかって来ることが多い。 以前は、俺から電話をすることが多かったが、カオリのオヤジが苦手で、最近は俺から電話す…
【121話】 「はぁ、離せよ!コラぁ!」 俺たちは、あまりの身長とパワーに唖然とした。 アンドレ・ザ・ジャイアントかよ。 こいつは、人間じゃねぇ~。 ・・・ もがくガンちゃんの蹴りがアンドレの股間にヒットする!? アンドレの顔はゆがみ、ガンちゃんを…
【120話】 「チョワース!チョワース!チョリース!チョワース!」 二年のスギヤマをはじめ、二年連中は三年にヘンテコな挨拶をしている。 チョワース!ってなんだよ。 しかも、どさくさに紛れてチョリースって言ってる奴もいるし。 定番はチワース!だと思…
【119話】 「108ちゃん、ガンちゃん。バドワイザーで良いか!?」 俺は、バドワイザーを飲んだことがない。 最近は、オヤジに飲酒がバレて、スナックに誘われるようになった。 オヤジは週末になると、シン伯父さんとスナックに行くことが多い。 推薦入学…
【118話】 「108ちゃん、一緒に帰ろうぜ!?」 振り返ると、タケヨシがいた。 「鼻の調子はどーよ?」 「もう痛くねぇけど、ちょっとぶよぶよしてるよ。触ってみるか?」 「いいや、遠慮しとく」 「108ちゃん、このあと暇?」 「あぁ、暇は暇だけど。…
【117話】 キムラが学校に来なくなって三日目の朝。 タケヨシが鼻血を流しながら、教室に入って来た。 ヒロシ「タケヨシ、どーした!?その鼻?」 あれ!?もしかしてキムラの復讐か? 「さっき、駅で他校の奴らと喧嘩になって、メリケンサックで殴られてこ…
【116話】 教室に戻るとキムラが話しかけてきた。 「108君、凄いよね!」 クラスメイトの評価は上々。 授業も終わり、下駄箱に向かう。 「108君、一緒に帰ろう!?」 振り向くと、そこにはキムラがいた。 ちょっとホモっぽくて気持ち悪いが、まぁ、い…
【115話】 入学早々、スポーツテストがあった。 結果は、一学年240人中7位だった。 因みにトップ20は、全てラグビー部。 1位は、同じクラスのケイイチ。 「108ちゃん、凄いね!ラグビーに入らないの!?」 身長は170cmくらいで、範馬刃牙みたい…
【114話】 「マジかよ!?東中のジュンジ君とヒロシ君じゃねぇ!?同じ学校かよ!?」 「リーゼントパーマのお兄さん。あの二人って大物なの?」 「あの二人は、東中の番長と副番長だよ!ジュンジ君の兄貴は、俺たちの地元の暴走族にも所属してる極ヤンで、…
【113話】 今日は、高校の入学式。 俺は、母に買ってもらったマウンテンバイクに乗り、ペダルを高速回転させて駅に向かう。 春休みの間、マウンテンバイクをチェーンアップした。 エンジンはないけど、ニューサドル、泥除け、速度メーター、ハンドルカバー、…
【112話】 始発のバスに乗り、カオリが俺の町にやっていた。 正確に言うと、カオリは俺の町をバスで通過するだけ。 俺は最寄りのバス停から、バスに乗り込む。 「良かったよ~。108が乗ってこなかったどうしようと思ったよ!」 「カオリは大袈裟だなぁ~…
【111話】 今日は、中学校の卒業式。 入学式はハードだったけど、卒業式は何事もなく終わった。 「108、記念写真撮ろうぜー!!」 タキタ、ケンジ、パチオ、クワタ、シンジ、リンちゃん、マドカちゃん、ユウコちゃんの9人で写真を撮った。 ユウコちゃん…
【110話】 最近、カオリと会っていない。 俺が推薦合格したので、塾をやめたのと、カオリが今まさに受験勉強中だからだ。 合格後、カオリにお祝いをしてもらったのが最後。 もうかれこれ1カ月は会っていない。 でも、受験勉強は今日で終わり。 明日、入学試…
【109話】 今日は○○工業高校の面接日。 はじめて乗る路線。 3人組のヤンキーが我が物顔で、下品な替え歌を車内で歌っている。 昼近くだし、完全に遅刻である。 こいつらは、どこのバカ高校だろう? ボンタン、短ラン、リーゼントパーマ&ソリコミ。 素行の悪…
【108話】 タキタは、リンちゃんの横に並び歩き始めた。 残された俺とマドカちゃんは、二人の後ろを追う。 マドカちゃんは、本当に俺のことが好きなのかなぁ? 彼女の顔をチラ見すると、赤ら顔。 寒いからなのか、それとも、露店の明かりが反射したかは不明…
【107話】 2学期の終わり、クリリンから呼び出された。 「108君の推薦が決まったよ!本当に〇〇工業で良いんだよな!?」 おぉっ!今まで、真面目にやって来た成果が出たぞー!! 心の中で、ガッツポーズをしていた。 「はい!よろしくお願いいたします!!…
【106話】 変な夢を見た!? でも、あれは、現実だったのか、夢だったののか!? ・・・ ZZZ・・・ 何だろう!?体が重いぞ!! 俺は、目を開き、重い腹部に目を移す。 そこには、黒いモヤみたいな物体がある!? ビックリした俺は、悲鳴を上げるが、声が出…
【105話】 カオリの要望もあり、部屋の明かりは薄暗い。 明るさを調整できるのは、凄く良いが、暗すぎて殆ど見えない。 カオリの表情も、BもCも見れないのは悲しい。 そして、何より、ポイントが分からない!? あれ!?ここかな? いや、違う気がする。 一…
【104話】 「あれ!?こんなところに公園があるね!?ベンチに座ろうか?」 ちょっと、わざとらしかったかな。 「うん。そーしよー!」 カオリは、笑うと八重歯が可愛い! 「カオリは、ミルクティーでいいか?」 「私の好み良く知ってるね~」 「だって、カ…
【103話】 野球部は、補欠のまま引退。 そして、彼女に振られる。 しかも、大阪男に取られた。 俺は、落ち込んでいた。 そんな中、カオリちゃんと出会えた! ただ、彼氏がいる場合は、諦めようと思っていた。 理由は、俺が彼女を奪われて、悲しくて悔しかっ…
【102話】 「108君、遅くなってごめんなさい。いろいろとあって前日になっちゃった」 「何があったの?」 「・・・明日って原宿で会える?」 「うん。行けるけど、大丈夫なの!?」 「大丈夫だよ。明日会ってから話すね」 俺は、アオイに会えることにホッと…
【101話】 シャープペンの替え芯には興味がない。 俺の興味は、カオリちゃん。 ・・・ 俺たちは、駅前広場で待ち合わせをし、文具店へ。 HBのシャープペンの替え芯を購入。 その後、喫茶店に入り、シャープペンの替え芯をプレゼント。 「あ、ありがとう!別…