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If you can dream it, you can do it.

虐めと折檻で心身が崩壊

【第6話】

 

長期入院したせいか、僕の家はとても貧乏だった。

 

手術費や入院費も高額だったはず。

 

勉強もできないし、僕は親不孝者だ。

 

 

ここ最近、パパの帰りが遅い。

 

朝帰りの日も度々。

 

そして、夫婦喧嘩が始まる。

 

僕はそれを見るのがとても辛い。

 

喧嘩中の罵詈雑言が凄い。

 

普段穏やかなママが絶叫することも。

 

そして、いろいろな物が飛び交う。

 

パパとママのラリーが止まらい時は、僕が間に入る。

 

運悪く飛び交う何かが僕の顔にヒット!

 

そんな時は、鼻血ブー。

 

僕が怪我をすると喧嘩が止まる。

 

そして、ママが泣きながら僕の手当てをしてくれる。

 

ママ「ごめんね、ごめんね」

 

そして、喧嘩は終わる。

 

 

しかし、数日経つとまた喧嘩が始まる。

 

子供の僕には、はっきりした原因がわからないけど。

 

貧乏なので、たぶんお金のこと。

 

僕が原因かもしれない。

 

 

ある日、ママの口から『ミドリさん』

 

と聞きなれない人の名前が出ることから。

 

パパは浮気もしているのだろう。

 

帰りも遅いし、、、

 

 

この頃から、僕もパパに怒られることが増えた。

 

勉強ができなかった事が原因なのか。

 

お金がなかった事が原因なのか、それは不明だけど。

 

パパがキレた時は、外に出されて家に入れてもらえなかったり。

 

叩かれることも多々あった。

 

暗くて怖いし、悲しくて、寂しくて外で泣いてると。

 

隣に住んでる『野口のおばちゃん』がこっそりと家に入れてくれて。

 

ごはんを食べさせてくれたり、慰めてくれた。

 

冬の夜は、寒くて死にそうだ。

 

そんな日は、炬燵に入れて、温かい飲み物を出してくれる。

 

野口のおばちゃんは、とても優しく接してくれた。

 

 

そんな時は決まって、ママが僕を迎えにくる。

 

家に戻るとパパは寝ている事が多かった。

 

 

次の日の朝、パパはきまって機嫌が良い。

 

とても不思議なのだけど。

 

それが、僕には救いだった。

 

 

学校でも、毎日のように虐められている。

 

虐めの事は、パパやママには言えない。

 

心配かけたくないし、怒られるも怖い。

 

どうして良いかわからない。

 

 

そんなある日。

 

野口のおばちゃんが、遠い町に引っ越ししてしまった。

 

 

家でも、学校でも、夢の中でも。

 

僕は、とうとう逃げ場がなくなった。

 

 

 

全力で逃げたらパパにバレた 

へ続く。

 

 

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