108 Blog

If you can dream it, you can do it.

はじめてのチュウ

【第12話】

 

山火事の日の夜。

 

お父さんにボコボコに殴られたのは、言うまでもない。

 

山火事にかき消されて、万引がバレなかったのが唯一の救いだ。

 

 

俺はヒデキと先輩ABと遊ぶのを止めた。

 

 

【2回目の恋】

 

2回目の恋は、小3の秋だった。

 

 

初恋は、看護婦さんの聖子ちゃん。

 

プレゼント交換をした仲だ。

 

俺は、聖子ちゃんの似顔絵をプレゼントした。

 

聖子ちゃんは、額に入れて飾るって言ってたけど。

 

また入院したら、聞いてみよう。

 

 

小3の秋、近所に引っ越してきた女の子。

 

優しくて笑顔の可愛い、サクラちゃん。

 

サクラちゃんは、隣のクラスの同級生。

 

サクラ母は、ピアノの先生でとても綺麗な人。

 

サクラちゃんもピアノが上手い。

 

クラスは違ったけど、登下校が同じ班なので、自然に仲良くなった。

 

お母さん同士、井戸端会議してる時。

 

俺とサクラちゃんは裏庭で、隠れてチュウをした。

 

はじめてのチュウ

 

恥ずかしい感情はほとんどなくて、好きだからチュウをする。

 

あれは、小3の本能だったと思う笑

 

サクラちゃんも俺の事を好きだと言ってくれた。

 

俺たちは両思いだった。

 

こんな気持ちは、はじめてだった。

 

こんな日がずっと続けば良いと思った。

 

 

毎日、隠れてチュウをしていたので、お母さんにも見られることがあった。

 

そんな時は、笑いながら「2人はおませさんね!」って言われたりしたけど。

 

サクラちゃんのほっぺを桜色だった。

 

 

山火事以来、俺はやんちゃ坊主になっていた。

 

家がアパートだったので、からかわれる事もあったけど。

 

その頃の俺は、言い返す前にグーが出ていた!

 

先輩でも、泣くまで殴り続けた。

 

殴られた奴は、親と家に来る事もあった。

 

お母さんは、何度も何度も謝っていたが、お父さんはノータッチだった。

 

子供の頃のお父さんは、手が付けられない暴れん坊だったみたいだ。

 

「108、男だったら、喧嘩には絶対に勝て!」とも言われた事もある。

 

 

やんちゃな日々を送っていたら。

 

俺を恐れてからかう奴はいなくなった。

 

 

家にはファミコンがないから。

 

日が暮れるまで、毎日サッカーをしていたので、体力と持久力には自信があったし

 

虐められた経験から、家で筋トレもしていた笑

 

1日のノルマは、腕立て伏せ200回、腹筋も200回。

 

小3で、腹筋が割れていた。

 

身長も急に伸び始め、クラスで2番目の長身。

 

 

いじめられっ子だった俺。

 

小3の秋頃には、5年生と喧嘩をしても負けなくなっていた。

 

 

 

さよならサクラちゃん

へと続く。

 

 

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