2度目の警察沙汰❶
【第18話】
フクベは、週一ペースで1万円を返してくれた。
1万円は俺が預かり、カズトに渡した。
カズトは、半分の5千円を俺にあげるって言ってきたけど。
俺はカズトからお金はもらわなった。
カズトは、申し訳なさそうに毎回、1万円を受け取っていた。
そして、最後の1万円とカズトからもらったモンゴルマンをカズトに渡した。
カズトは、何で返すの?と聞いてきたけど。
「モンゴルマン2つも要らないから」と言ってカズトを納得させた。
その後、カズトと会う事はなくなった。
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相変わらず、俺は部活をサボってた。
マサオ君と自動車教習所に忍び込んだ。
その日は、教習所が休みなので。
自転車で、教習コースを走ったりしてして遊んでいた。
先週、お父さんの会社の人からもらった自転車。
最近まで、中学生が乗っていた5段階のギア付自転車。
サドルは高いが、めちゃカッコいい!
、、、、、、
走るも疲れたので、マサオ君と休憩していると。
教習車が目に入ってきた。
ドアノブに手をかけるがドアは開かない。
全ての教習車に鍵が掛かってるみたいだ。
開かない事に腹を立てたのか、マサオ君が教習車のドアを蹴る。
そして、ボンネットに上がり飛び跳ねた。
俺もボンネットや屋根の上で飛んだり跳ねたりした。
教習車から教習車に飛び移ったり。
エスカレートした俺らは、置いてあったスパナでガラスを叩いたりした。
ガラスは、ヒビが入るだけで、割ることは出来なかった。
疲れ果てた俺たちが帰る頃には、ほとんどの車が悲惨な形になっていた。
マサオ「これ、バレたらヤバいよな」
俺「親父にボコボコにされるよ」
、、、、、、
マサオ「誰もいないし、バレないよ」
俺たちを周りを見渡したが、誰もいない。
俺「そうだよね」
マサオ「この事は、2人の秘密にしよう!」
俺「当たり前じゃん!」
帰り際、とても不安になった。
その日の夜。
バレるのが怖くて寝れなった。
次の日、学校から帰ると。
警察官とお母さんが家の前で話している。
バレたか!?と思った俺は。
マサオ君の家の近くで、マサオ君の帰りを待つ。
1時間待っても、2時間待っても帰ってこない。
空も暗くなってきたので、家に帰ることにした。
家の前まで来たが、ドキドキが止まらない。
ビビッていた俺は、何故か家の呼び鈴を押していた。
「ピンポーン!」
あっ、とっさに逃げた。
自分の家にピンポンダッシュするとは、、、
、、、、、、
もう暗いので、家に戻ることにした。
玄関を開けるとお母さんが料理をしていた。
お母さんが振り返る。
お母さんは笑顔で「108、おかえり!」
えっ、バレてない!?
ホッとした俺は、晩ご飯を食べて後、朝まで爆睡した。
へと続く。