108 Blog

If you can dream it, you can do it.

夏の淡い思い出

【第33話】

 

母の実家は養豚場を経営している。

 

だから、家の前がとっても臭い。

 

母の実家は、金太郎と違い大きい一軒家。

 

間取りは、10LDKとかなり広い。

 

お爺ちゃん、お祖母ちゃん、長男(伯父さん)、伯母さん、息子(長男)、娘(長女)、息子(次男)、犬(名前忘れた)の8人家族である。

 

お爺ちゃん(権太郎)は、大日本帝国の為、戦争で戦った経験がある。

 

母と三男が一回り以上離れてる事を考慮すると。

 

戦争前に長男、長女、次男、三男が産まれて。

 

戦争が始まり徴兵され、戦後に母が産まれた事になる。

 

お爺ちゃん、生きて帰って来てくれて有難う御座います!

 

いとこ長男の名前は、エイジ君。

 

いとこ長女の名前は、セイコちゃん。

 

いとこ次男の名前は、フミタカ。

 

フミタカは、俺と同級生で、大人しい性格。

 

地域の相撲大会で、1回戦負けするほど弱い奴。

 

 

エイジ君は、10個上のナイスガイ!

 

車は、コンパーチブルのアメ車に乗っている。

 

エンジン音は五月蠅いけど、メチャカッコいい!

 

いつも女の子達が遊びに来てるし、仕事は『海猿』だ。

 

筋肉隆々で、醤油顔の優しい男。

 

 

俺は母の実家が、あまり好きじゃない。

 

理由は、遊び相手がいないから。

 

エイジ君は、いつも家に居ないし。

 

フミタカは真面目なのか、一緒に居ても面白くない。

 

だから、俺だけ金太郎の家に滞在する事が多い。

 

 

その日は、伯父さん(三男)、伯母さん、いとこ(長女)、いとこ(次女)が権太郎の家に遊びに来ていた。

 

伯父さんは、車の板金屋を経営している。

 

権太郎の家から歩いて3分ほど。

 

伯母さんは、綺麗な女性。

 

長女(マドカちゃん)は、3個上の中学2年生。

 

次女(ユカちゃん)は、1個下で小学4年生。

 

母親似なのか二人とも可愛い。

 

毎年、顔合わせする程度で、二人とは遊んだ事がない。

 

 

皆が集まるリビングに居ても詰まらない。

 

親父も居心地悪いのか、パチンコ屋に行ってしまう程だ。

 

俺は奥部屋で、布団に寝そべって漫画を読んでいた。

 

しばらくすると、ユカちゃんが俺の所にやって来た。

 

ユカ「108君、何読んでるの?」

 

俺「魁‼男塾だけど。ユカちゃんも読む?」

 

ユカ「うん。読んでみたい!」

 

ユカちゃんは、俺の隣で漫画を読み始めた。

 

布団の上で二人っきり、しかも超至近距離。

 

俺は、男塾の内容が全く入ってこない。

 

ユカちゃんをチラ見する。

 

か、かわいい。

 

ユカちゃんと目が合ってしまった。

 

何だか興奮してきたぞ!!

 

ユカちゃんに顔を近付ける。

 

ユカちゃんも顔を近付けて来た。

 

そして、2人の唇は重なった。

 

、、、、、、

 

「108、ユカちゃん、ごはんだよー!」

 

母の声に吃驚した二人は、キスを止めた。

 

めちゃドキドキしている。

 

俺「わかったー。今行くよ!」

 

、、、、、、

 

ユカ「見られちゃったかな?」

 

俺「たぶん。見られてないよ」

 

、、、、、、

 

ごはん中、ユカちゃんの顔を見ることが出来なかった。

 

、、、、、、

 

ユカちゃんは、ごはんを食べたら帰っちゃった、、、

 

残念だけど、また会える。

 

今年は、源太郎の家に多く滞在するぞ!

 

しかし、結局ユカちゃんに会うことが出来ないまま、青森を後にするのだった。

 

、、、、、、

 

翌年、翌々年もユカちゃんには会えなった。

 

 

 

少年院に入っていた

へと続く。

 

 

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