少年院に入っていた
【第34話】
俺達、子供たちは、隣の部屋で遊んでいる。
遊び疲れた俺は、横になって漫画を読んでいた。
タケミチは、寝ちゃってる。
ミナツ、ミオ、アイコは奥の部屋で遊んでる。
親父たちは、伯父さん達と晩酌中。
眠くなってきた俺は、横になった。
うとうとしてると、伯父さん(双子の次男)の声が隣の部屋から聴こえてくる。
伯父さん「お前が少年院に入ってる時、俺がお前の免許を取りに行った・・・」
津軽弁なので、後半の言葉は聞き取り難いかったけど、、、
えっ、親父が少年院!?
しかも、本当は無免許!?
ほぼ同じ顔の伯父さんが、替玉で自動車免許をゲットって。
一卵性双生児が羨ましいと少し思った。
親父が悪ガキだったとは、聞いた事があるが、そこまでの悪だったとは、、、
そう言えば、車はハコスカだし、足に刺青が入っていたな。
親父が何をやって少年院に入っていたかは、分からなかったけど。
せめて、自分で免許は取れよ!と心の中でツッコミを入れていた。
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親父が18歳、母が21歳の時に駆け落ちをしたと聞いた事がある。
親父は町一の悪だったらしい。
親父曰く、かなりモテモテだったみたいだ。
ワルい奴がモテる時代だったのかな、、、
俺から見ると普通なのだが。
母は、親父と出会った頃、隣町で美容師をしていた。
末っ子なのか、親兄弟から大事に育てられたと言っていた。
当時の写真を見た事があるが、かなりの美人だ!
母曰く、町内だけではなく、隣町からのアプローチも絶えなったらしい。
親父も母の噂を聞いて、隣町から当時の母に猛アタックしてたみたいだ。
間もなくして、母と親父は付き合う事になったみたいだけど、母の親兄弟から猛反対を受けた。
母の親兄弟「あんな悪党と付き合う事は絶対に許さないぞ!!」
家族全員が猛反対だったみたいだ。
理由としては、親父の悪事が母の住む隣町まで轟いていたからだ。
母は、何度も何度も説得をし、親父も何度も母の親兄弟に頭を下げに行ったみたいだ。
しかし、誰からも認めてもらう事はなく。
両親「アイツと付き合うので合えば、勘当だ!もう二度と家の敷居を跨がせない!」
と強く言われた。
、、、、、、
そして、ある日の冬の夜。
へと続く。