108 Blog

If you can dream it, you can do it.

担任の陰湿な虐め

【第39話】

 

担任の岡村先生は、陰湿だ。

 

見て目は、ずんぐりむっくり。

 

黒縁メガネを掛けていて、髪型は七三分け。

 

近づいて来ると体臭と口臭でキツイ。

 

 

たまーに、俺がテストで、良い点を取ると岡村先生に呼び出される。

 

もう、3回目だ。

 

先生は、数枚のテスト用紙を机の上に置く。

 

岡村「お前、カンニングしただろ!」

 

そして、俺の前後左右、斜めに座る8人の回答用紙と俺の回答用紙を見比べる。

 

岡村「この回答は、Aと同じ。この回答は、Bと同じ、、、」

 

「よくも、こんなにカンニングしたよな!」

 

息が臭い、、、

 

言いがかりである。

 

こんな俺でも、真面目に授業を受けてる日もある。

 

物覚えは、良い方だと思う、、、

 

そもそも、俺はテストで良い点を取りたい願望が無い。

 

俺を疑ってる事もムカつくし。

 

岡村の強烈な臭いで、眩暈もしてきた。

 

ムカつく、ムカつく、ムカつく!!

 

俺「岡村先生、息が臭いから、しゃべらないでもらえますか」

 

ムカついた俺は、思わず本音を言ってしまった。

 

岡村の目つきが鋭くなった。

 

・・・・・・

 

岡村「もう、行ってよいよ」

 

、、、、、、

 

それ以来、俺がテストで良い点を取っても、岡村に呼び出される事はなくなった。

 

 

------------------------------

 

 

それから、数週間後のホームルーム。

 

岡村「今から俺がお前等に質問をする。そう思ったら手を挙げろ!」

 

!?

 

「それじゃ、目を瞑れ!」

 

俺達は、目を閉じた。

 

岡村「先週、お前等に書いてもらったアンケートだけど、覚えてるか!?」

 

ざわざわ・・・

 

コイツ、何言ってるの!?

 

岡村「クラスメイトで2番目に嫌いな人を書いてもらったよな」

 

ざわざわ・・・

 

岡村「はい、目を開けない!」

 

岡村「今日は、クラスメイトで、1番嫌いな人を教えてもらいたいと思います!」

 

そして、岡村は、一人ずつの名前を挙げて行った。

 

俺は、目を開けていた。

 

岡村と目が合った。

 

岡村は、ニヤリと笑った。

 

周りを見渡すと、数名は薄目だ。

 

ヤスノリだけは、完全に目を開けていた。

 

岡村は、目を開けている、俺とヤスノリを無視している。

 

結果は、言うまでもない。

 

俺とヤスノリのほぼ2択だった。

 

、、、、、、

 

 

岡村は、陰湿なやり方で、俺を虐めてるのだ。

 

ヤスノリもだけど。

 

あの時の仕返しにしても惨いやり方だ!

 

岡村「はい。目を開けても良いよ。嫌われてる奴がわかったから」

 

、、、、、、

 

その後、岡村はPTAから厳しい指導があったみたいだが、、、

 

岡村を辞めさせない学校もどうかしてる。

 

、、、、、、

 

2学期の通知表は、わかり易く全ての数字が1減っていた。

 

まぁ、もともと体育以外は悪かっけど、、、

 

そして、担任のコメント欄も最悪だった。

 

、、、、、、

 

成績が悪くても、叱られる事がなかったのに。

 

この時ばかりは両親に叱られた。

 

 

6年に上がってもクラス替えはないみたいだ。

 

卒業まで、担任が岡村だと思うと憂鬱になった。

 

 

 

彫刻刀と空を舞う椅子

へと続く。

 

 

1話からみる