ヤ〇ザの逃避行
【69話】
入学式からハードだったけど、大きな怪我もなく無事に一学期を終えた。
恥ずかしい話だけど、入学当初の俺の偏差値は29。
かなりのバカヤローだ。
しかし、一学期の最後には、42までレベルアップしていた!
授業を真面目に受けた結果である。
今回の通知表は、少しだけ期待が出来るぞ
!?
担任の先生から、通知表を受け取る。
そして、ドキドキしながら、通知表を開き見る。
5教科は、2と3が交互に並んでいる。
その中に『5が二つある』
✳ちなみに通知表は、5段階。
体育&美術が5だ!
小学時代から、体育と図画工作の成績だけは、良かった。
中学生になってからは、絵を描いたり、4コマ漫画を描いたりするのが、趣味になっていた。
写生会『風景画』で、人生初の金賞を取った!
金賞を取った俺は、クラスの代表として、交通安全ポスターを描くことになった。
夏休みの宿題が一つ増えた。
ナオエの嫌がらせで、嫌な思いもしたけど、書道でも金賞をGET!
スポーツ大会だと、一年生対抗のサッカー大会で、4試合で11得点を取り、得点王になった!
以上が、1学期の成績である。
小学時代から比べると、ちょっとだけ成長したと思う。
・・・
今年の夏休みは、部活動があるので、青森旅行に行けない。
基本土日が休みだけど、試合の時だけは、土日でも出る。
俺は、中学生になってから、学校も部活も一日も休んでいない。
ぶっちゃけ、行きたくない日もあるけど、休んだら負ける気がするからだ!
・・・
野球部で、唯一素人なのは俺だけ。
サボっていたら、3年間じゃ、みんなに追いつけない!
二学期も頑張るぞ!
・・・
夏休み。
手足に重りを着けて、ジョギング&素振りをするのが、朝の日課になっていた。
土日は、ケンジ&パチオと野球の練習をしたり、バッティングセンターに行ったり、真面目に野球に取り組んだ。
野球を始めたことで、おやじとの交流も増えた。
・・・
おやじ「球速も上がったし、だいぶコントロールが良くなってきたな!」
日曜日、俺はおやじとキャッチボールをしている。
おやじ「シン伯父さんいるだろ。明日から当分の間、家に泊まりに来るから、よろしくな!」
シン伯父さんは、田舎でヤ〇ザをしている。
もちろん、一度も家に来たことがない。
俺「シン伯父さんは、何しに来るの?」
おやじは、答えにくい感じた。
・・・
「シン伯父さん、ヤ〇ザをやめて、こっちに引っ越して来るって。彼女も一緒みたいだから、住むところが決まるまで、家の和室に泊まってもらう」
俺「えっ、いつまでなの?」
おやじ「仕事が決まって、住むところが決まるまでだから、1ヶ月くらいかな?」
俺「そうなんだ。何でヤ〇ザやめたの?」
おやじ「詳しくは、分からないけど、シン伯父さんは、人生をやり直すつもりだから、双子の兄弟として協力しないとな!」
伯父さんは、まだ32歳。
中学生の俺が言うのも何だけど、まだやり直せる年齢だ。
俺「出来ることがあれば、俺も協力するよ!」
・・・
翌日、シン伯父さんは、綺麗な彼女さんと家に来た。
・・・
へと続く。