108 Blog

If you can dream it, you can do it.

はじめてのディナーショー

【96話】

 

リンちゃんに相談する仲にいつなった?

 

何でマドカちゃんまでが、アオイの送別会に参加するんだ!?

 

アオイには聞けないので、俺はリンちゃんに聞いてみた。

 

・・・

 

リンちゃん曰く、クリスマス以降、アオイと何度か遊んだみたいだ。

 

クリスマスイブのカラオケリベンジもいつの間にかしていた。

 

その時、マドカちゃんも一緒で、意気投合したと言っていたが、何をだろう!?

 

それにしても、女子はわからない動物だと思った。

 

・・・

 

アオイは、先生と相談して、送別会はしないで、クラスメイトには、事後報告にしてもらった。

 

友達も少ないし、恥ずかしいし、俺でもそうする。

 

・・・

 

俺たち6人は、昼休みに美術室で打ち合わせをした。

 

タキタ「アオイちゃんの好きなことって何?」

 

俺は、アオイがミスドX JAPANが好きなことを伝える。

 

リンちゃん「それじゃ、私とマドカちゃんは、ドーナツを作るね!」

 

マドカ「私、お菓子作り得意だから。こっちは任せてよ!」

 

・・・

 

ケンジ「と言うことは、男子は『X JAPAN』を歌うってか!?」

 

クワタ「そしたら、やっぱり、108が『FOREVER LOVE』を歌って~♪俺たちが盛り上げるってどう!?」

 

タキタ&ケンジ「それで、決まりだな!!」

 

マドカ「私だったら、泣いちゃうかも!?」

 

リン「108くん、それじゃ、それで決定ね!」

 

「うん」

 

俺が、口を出す暇もなく催し物は決まってしまった。

 

・・・

 

 

そして、3月23日。

 

タキタとケンジと合流し、児童養護施設に向かう。

 

俺たちは、早く着いちゃったので、近所の公園で時間つぶしをする。

 

「あれ!?間違っておしるこ買っちゃったよ!」

 

いつも、アオイのおしるこを買っている自販機。

 

俺は、コンポタ派なんだけど、いつもの癖で、おしるこを買ってしまった。

 

ケンジ「俺、おしるこ好きだから、飲もうか?」

 

まぁ、たまにはいいかも。

 

俺「大丈夫。俺が飲むから」

 

・・・

 

ケンジ「でも、108とアオイちゃんが付き合っていたことにもビックリだけど、大阪に引っ越しちゃうってホントに悲しいよな」

 

俺「大阪は近いけど、遠いよ。新幹線で片道4時間くらいだけど、往復で5万円だからな。実際1年に1回行ければ良い方だよ」

 

タキタ「でも、遠距離恋愛は燃えるよな!?」

 

ケンジ「おまえ、遠距離恋愛どころか、彼女できたこともないだろ!?」

 

タキタ「・・・好きな子はいるんだけど。・・・」

 

俺「えぇっ!?誰だよ?」

 

・・・

 

クワタ「おーい!おまえら、そろそろ入って来いよ。もう、リンちゃんとアオイちゃん来てるぞ!」

 

ケンジ「あれ!?ホントだ。もう、12時じゃん!」

 

俺たちは、クワタに案内されて、屋内に入る。

 

部屋から、アオイたちの声が聞こえる。

 

何だか、盛り上がってるみたいだぞ!?

 

クワタ「それでは、スペシャルゲストの入場だ!!」

 

シーンとする会場。

 

入りにくい。

 

そして、俺たちは、部屋に入る。

 

そこには、アオイ、リンちゃん、マドカちゃん、寮母さん、施設の人達がいた。

 

テーブルには、ちらし寿司、海苔巻き、タンドリーチキン、ドーナツ、アップルパイなど、御馳走が並んでる。

 

「嬉しー!!108くん、タキタ君、ケンジ君も来てくれたんだ!」

 

アオイのビックリした表情を見ると、どうやらサプライズは成功したみたいだ!

 

・・・

 

アオイ「でも、今日は野球の試合があるって言ってたよね?」

 

俺「あぁ、あれは嘘ね。アオイをビックリさせようと6人で企画したんだ!」

 

アオイ「もう、会えないと思ったから、凄く嬉しーよ!本当にありがとう!!」

 

・・・

 

俺「ところで、大阪のどこに引っ越すの?」

 

豊中市ってところで、大阪梅田にも電車で15分くらいだよ!?遊びに来てくれたら大阪案内するね!」

 

「うん。楽しみにしてるよ!」

 

・・・

 

 

クワタ「108、ちょっといいか?」

 

もう、こんな時間か。

 

FOREVER LOVE覚えてきたか?」

 

「覚えたけど、忘れそうだから、歌詞カード持ってきたよ!」

 

「そうか、それじゃ、3分後に曲を流すから、108はあのドアからマイクを握り入場をしろ!後は俺たちが盛り上げるから、自信をもって行こう!!」

 

「っていうか、ディナーショーかよ!?」

 

俺は、トイレで用を足し、ドアの前で待機する。

 

Toshiの声高いし、ちゃんと歌えるかな!?

 

マジでドキドキしてきたぞ。

 

 

 

Forever Love フォーえばぁぁ⤴  Dream

To BE CONTINUED🔜

 

 

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