中学三年生になると
【98話】
いよいよ明日、7人のヤンキーが卒業する。
クロタニとカオルは、ヤ〇ザでビューするらしい。
カオルには、大事な学ランをお釈迦にされた。
クロタニには、2年間で5回ボコられたが、もう少し腕力を鍛えた方が良いと思う。
ヤ〇ザでは、通用しないと思う。
二人とは、今後関わることは無いだろう。
シロヤマとイワサキは、高校進学が決まったらしい。
シロヤマは、いつもニヤニヤしていて嫌な奴だった。
他の3人の情報はないが、こいつ等とは二度と会いたくない。
フォーエバーに!
・・・
いろいろあったが、無事に三年生になった。
真面目に授業を受けて、週2回の学習塾のお陰で、一学期の最終偏差値は、56まで上がっていた。
俺も、やればできる子。
第一志望は、〇〇工業高校の機械科。
偏差値は、51である。
クリリン「108君であれば、授業態度も真面目だし、今の偏差値だったら、第一志望校は、推薦枠で行けますよ!」
マジですか!?受験勉強しなくてもいいのかな?
何れにしても、推薦だったら、面接だけで良い!?
俺「是非、推薦状を出していただけると嬉しいです!」
クリリン「まだ、先のことだから、この調子で頑張ってれば、推薦状は出せますよ!」
俺「はい!真面目に頑張ります!!」
・・・
三年生のクラス担任は、クリリン。
スキンヘッドなので、眩しいこともあるが、とても熱い先生だ!
・・・
俺は、隣町の学習塾に通っている。
部活が終わったからだから、19時半~21時半まで。
最近、クラスが一つ上がった!
クラスは、A、B、C、D、E、Sの6クラス。
二年の三学期の時に、AクラスからBクラスに上がれた。
そして、三年の一学期にCクラス。
と言っても、下から三番目、上から四番目と微妙な位置なんだけど。
この塾を紹介してくれた、近所のシンジは、Bクラス。
そして、ノリオは、Aクラス。
最近は、近所に住んでることもあって、塾の前に遊ぶこともある。
特にシンジとは、映画や音楽の話で盛り上がる!
シンジの兄貴は、3個上なので、その影響をもろに受けている。
俺も、4個上のリョウジ君の影響をかなり受けている。
親同士も付き合いが合って、塾への送迎も交代制なので、道中車内で盛り上がる!
・・・
Cクラスは、Bクラスとは、少し雰囲気が違う。
明らかに真面目や奴が多い。
A&Bクラスは、授業が始まる前は、くだらない話で盛り上がっている。
しかし、Cクラスの連中は、真面目に予習をして先生を待っている。
遅刻者もほとんどいない。
噂だとSクラスは、偏差値70UPらしい!?
Sクラスは無理でも、Dクラスに上がれるように頑張るぞ!
そこには、大きな理由があるからだ。
・・・
しかし、一学期の間、真面目に勉強も頑張ったが、Cクラスのままだった。
しかも、偏差値も55にダウンした。
・・・
俺たちは、三年生なので、部活も最後の年。
そして、夏の大会が始まる。
俺は、二年間、補欠としてベンチを温めていた。
同学年でレギュラーだったのは、ヤマダだけだった。
ヤマダは、今年の生徒会長で、野球部のキャプテン。
そして、性格もまぁまぁいい奴だ!
先輩も去り、残りの8人がレギュラーとして選ばれる。
三年生は、25人もいる。
一年&二年だけでも、35人はいる。
二年には、ずば抜けた奴が2人もいる。
レギュラーを取るのは、ハードルが高いが、外野だったら可能性が少しある。
理由としては、50m走は『6秒33』で、野球部で一位。
遠投はハンドボールになるけど『43m』で、全校生徒で二位。
ちなみに一位は、パチオの47m。
ただ、足が速くて肩が強くても、バッティングがイマイチなのが難点。
緩急をつけて投げられると、当てることができない。
先日の二軍の試合の時も、4打席で、3三振、1フォアボールだった。
救いは、2盗塁成功だったことだけ。
こんな、バッティングじゃ、使ってもらえない。
俺の町には、バッティングセンターがないので、練習もできない。
素振りだけじゃ、打てるようにはならない。
・・・
俺「オヤジ、最後の大会になるから、バッティングセンターに連れて行ってくれ!」
オヤジ「おう!車に乗れ!今から行くぞ!!」
To BE CONTINUED🔜