108 Blog

If you can dream it, you can do it.

シャープペンシルの替芯

【100話】

 

レギュラーに選ばれないまま引退。

 

俺なりに頑張った結果なので、悔いはない。

 

高校に進学したら、ラグビー部に入ろう。

 

俺が志望する高校のラグビー部は、県内屈指の強豪校。

 

中学でも、ラグビー部があれば、ラグビーをしたかった。

 

そう、俺は『スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の7年戦争~』の大ファン!!

 

スクールウォーズ2は、残念だったけど。

 

早く高校生になりたいなぁ~。

 

・・・

 

 

引退後、俺は勉強に集中した!

 

一部のヤンキー以外は、皆猛勉強をしている。

 

テストの点はUPしてるけど、偏差値がなかな上がらない。

 

2学期が終わり、偏差値は58。

 

通知表は、国語、英語が3。

 

数学、社会、理科、音楽が4。

 

美術、体育、技術が5。

 

入学当初の偏差値は29だったので、2年半で29UPしたことになる。

 

コツコツ頑張った結果だと思う。

 

そして、学習塾でも、Dクラスに昇格した!

 

・・・

 

やはり、Dクラスは真面目そうな奴が多いなぁ。

 

その中で、一人だけブラウンヘアーの目立つ女子がいる。

 

俺は、塾に通い始めたころから、彼女を目で追っていた。

 

髪をかき分けた瞬間、耳元に光るピアス。

 

顔立ちは、キレイ系で、どことなく工藤静香に似ている。

 

まぁ、俺の中では、ストライクなガールである。

 

彼女を見かけた当初、俺はAクラス。

 

そして、彼女は当初からDクラス。

 

格差があったし、きっかけがなかったので、声を掛けることが出来なかった。

 

しかし、今日からは同じクラス。

 

俺は、さりげなく彼女の隣に座った。

 

「カチカチカチ。あれ!?シャープペンのシンが無くなっちゃったなぁ・・・」

 

俺は、彼女に聞こえるように独り言を言った。

 

「あの?私ので良ければ、どうぞ。HBですけど!」

 

「あ、ありがとう!この1本大事に使いますね!」

 

彼女は、クスっと笑った。

 

彼女の微笑み、マジ天使!!

 

・・・

 

今回、CクラスからDクラスに上がったのは、二人だけ。

 

EクラスからDクラスに落ちた人も数名いる。

 

俺のDクラスでの成績は、ビリだった。

 

今まで以上に真面目にやらないと、Cクラスに落とされる。

 

・・・

 

 

授業終了後、俺は彼女にフルネームで自己紹介をした。

 

彼女もフルネームを教えてくれた。

 

彼女の名前は『カオリちゃん』。

 

・・・

 

「俺は、月曜日と木曜日だけど、カオリちゃんは?」

 

「私は、月曜日と水曜日だよ。それじゃあ、108くんとは月曜日が一緒だね!」

 

「俺も水曜日にしようかな~!?」

 

心の声が漏れてしまった。

 

カオリ「えっ!?そうなんだね・・・」

 

はにかむカオリちゃんも、マジ天使!!

 

・・・

 

シンジ「お~い!108君、もう迎えに来てるよ。帰ろうぜ!」

 

もうちょっと、話したかったのに・・・

 

「それじゃ、また、月曜日!」

 

カオリちゃんは、笑顔で手を振ってくれた。

 

・・・

 

「108君、彼女と同じクラスになったんだ!前からタイプって言っていたもんな!それで、早速アプローチってか、ダンナ!」

 

そう、顔だけだったら、俺が今まであった女性では、ナンバーワン!

 

俺は、彼女と同じクラスになるために勉強を頑張って来た節もある。

 

帰宅後、木曜日から水曜日に変えてもらえるように母にお願いをしたのは、言うまでもない。

 

・・・

 

 

翌月曜日、塾に着くとカオリちゃんがいた。

 

「カオリちゃん、こんばんは!隣に座っていい!?」

 

カオリ「もちろん!ところで、108くんって隣町出身だよね?」

 

「そうだけど、カオリちゃんは?」

 

「私は、この塾からだと、自転車で15分くらいのところ。でも、夜遅いし、母に車で送り迎えしてもらってるの」

 

「でも、近所だったら、夕方のクラスでも良いよね?」

 

「うちは、共働きだから、母のパートが終わってからの送り迎えになっちゃうの」

 

「そうなんだぁ。じゃあ、来週の月曜日、1時間前に駅前で待ち合わせしない!?」

 

俺は、勇気を出し、彼女を誘ってみた!

 

「うん。いいけど、何をするの?」

 

「シャープペンの替え芯を買いに行きたいけど、俺、この町詳しくないから、文房具店を案内してよ!」

 

カオリちゃんは、クスっと笑って、了解してくれた!

 

・・・

 

 

 

日曜日と水曜日のルーティン

To BE CONTINUED🔜

 

 

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