108 Blog

If you can dream it, you can do it.

日曜日と水曜日のルーティン

【101話】

 

シャープペンの替え芯には興味がない。

 

俺の興味は、カオリちゃん。

 

・・・

 

俺たちは、駅前広場で待ち合わせをし、文具店へ。

 

HBのシャープペンの替え芯を購入。

 

その後、喫茶店に入り、シャープペンの替え芯をプレゼント。

 

「あ、ありがとう!別に良かったのに・・・」

 

俺は、冗談のつもりだったけど、とても律儀な人だと思われたかも!?

 

・・・

 

「カオリちゃんの志望校ってどこなの!?」

 

「私は、〇〇高校だよ!」

 

「へ~。地元の普通高校だよね?」

 

「そう、家から近いし、私の成績でも入れそうだから」

 

「108くんの志望校は?」

 

「俺は〇〇工業高校だよ!」

 

「え~。なんで!?108くんの成績だったら、もっと偏差値の高い高校に行けるよね!」

 

「俺は、将来、自動車関連の仕事をしたいから、工業高校って決めてるんだ!」

 

あれ!?カオリちゃんのテンションが少し落ちたような。

 

・・・

 

「カオリちゃんは、モテそうだけど、彼氏はいるの?」

 

俺は、思い切って聞いてみた。

 

もし、彼氏がいたら、諦めようと思っていた。

 

「ドキドキ・・・」

 

「私は、モテないし、彼氏もいないよ」

 

「108くんの方こそ、どうなのよー!?」

 

・・・

 

 

アオイが大阪に引っ越してから、週に2回、俺とアオイは電話をしていた。

 

日曜日の18時に俺がアオイに電話する。

 

そして、水曜日の20時にアオイが俺に電話する。

 

そんなルーティンが3カ月くらい続いていた。

 

・・・

 

アオイ「夏休みになったら、東京で会おうか!?」

 

「いいよ!中間の静岡で会おうよ!」

 

「実は、夏休みに東京にお母さんと遊びに行くの?1週間くらい滞在予定だから、久々に会えるね!」

 

俺は、久々にアオイに会えるのを楽しみにしていた。

 

「それじゃ、8月20日に原宿で待ち合わせしよう!!」

 

アオイと別れて3カ月、俺はアオイのことを忘れた日がない。

 

あと、1カ月半で、アオイに会える。

 

何を着て行こうかなぁ!?

 

ユキさんにお願いして、服を見繕ってもらおう。

 

・・・

 

日曜日、ユキさんと買い物に行く。

 

そして、ヘインズのTシャツ、リーバイス501、ニューバランスのスニーカー、ベースボールキャップ(ニューヨークヤンキース)、フェザーのジュエリーをゲットした!

 

野球部だった俺の頭は、坊主だったので、ベースボールキャップが一番のお気に入り!!

 

フェザーのジュエリーは興味がなかったけど、ユキさんがプレゼントしてくれたので、ジュエリーデビューしたみた!

 

あとは、タクティクスのコロンをつければ完璧だ!

 

あと1カ月で、アオイに会える。

 

俺は、アオイに電話をする。

 

アオイ母「ごめんね、108君、アオイは体調が悪くて寝込んじゃって。・・・また、連絡してね!」

 

いつも元気なアオイだけあって、心配だなぁ。

 

・・・

 

そして、水曜日もアオイから電話がなかった。

 

風邪が長引いているのかな!?

 

・・・

 

そして、日曜日、アオイに電話をすると、アオイ母が出た。

 

「108君、ごめんね。アオイは塾に行ってて帰りが遅いの。アオイには、108君から電話があったって伝えとくね!」

 

俺は、不安になった。

 

・・・

 

アオイは、些細なことも電話で話してくる。

 

ホントどうでも良いことまで、話してくる。

 

そんな、アオイが塾に通い始めたのであれば、報告するはずだ!?

 

そもそも、日曜日の18時に俺が電話するのは、ルーティンになっている。

 

出れないのであれば、前もって伝えてくれても良い。

 

不安もあるけど、アオイに対して怒りも湧いてきた。

 

・・・

 

 

そして、次の水曜日の20時もアオイから電話がない。

 

不安過ぎる俺は、たまらなくアオイ宅に電話をかけた!

 

「プルルル、プルルル、ガチャ!」

 

「アオイさんは、いますか?」

 

「108君、ちょっと待ってね!」

 

アオイは、家にいるみたいだ!?

 

遠くから、お母さんの声が聞こえて来る。

 

「108君から、何度も電話が来てるよ~」

 

「いないって言ってよ!」

 

アオイの声だ!?

 

俺と話したくないってこと??

 

「もう、いるって言っちゃったから、出なさい!」

 

・・・

 

アオイ「もしもし・・・」

 

とっても気まずい。

 

この状況で、何を話せばいいの?

 

・・・

 

「アオイ、体調はどうなの?」

 

「うん。あまり良くないかな・・・」

 

「そうか、8月20日までには、良くなりそう!?」

 

「うん。たぶん、大丈夫だと思う。・・・」

 

こんなテンションがダダ下がりのアオイは、あの日以来だ。

 

体調も悪そうだし、俺はすぐに電話を切った。

 

「お大事に。良くなったら、電話して!」

 

・・・

 

 

あの電話の後から、アオイからは連絡がない。

 

今は、めちゃくちゃ心配でしかない。

 

いろいろな想像をしてしまう。

 

でも、アオイからの連絡を持つしかない。

 

・・・

 

俺は、アオイと会うことを諦めた。

 

そして、8月19日の夜、アオイから電話があった。

 

 

 

大阪男の10回の告白

To BE CONTINUED🔜

 

 

1話から見る!