108 Blog

If you can dream it, you can do it.

デパートの屋上にて

【103話】

 

野球部は、補欠のまま引退。

 

そして、彼女に振られる。

 

しかも、大阪男に取られた。

 

俺は、落ち込んでいた。

 

そんな中、カオリちゃんと出会えた!

 

ただ、彼氏がいる場合は、諦めようと思っていた。

 

理由は、俺が彼女を奪われて、悲しくて悔しかったから。

 

・・・

 

でも、カオリちゃんには、彼氏がいない。

 

好きな人は、いるのだろうか!?

 

・・・

 

 

「俺は、いないよ!只今彼女募集中です!」

 

「へ~、そうなんだ。好きな人はいるの?」

 

「ずっと、気になっている人はいるよ!」

 

「どんな人?同じ中学の人!?」

 

俺は頭を横に振る。

 

「この学習塾に通ってる人だよ」

 

「へ~、男の子?女の子?」

 

カオリの顔がニヤついている。

 

こいつ、俺をからかっているな!?

 

「うん。友達のシンジだよ!」

 

カオリの顔がキョトンとする。

 

俺はニヤリ。

 

「シンジは、友達として好きだけど、恋愛感情はないよ!」

 

カオリは少し、ホッとしてる様だ。

 

「それで、恋愛対象者はいるのかな~?」

 

「いるよ!俺の目の前に。・・・」

 

・・・

 

沈黙が痛い。

 

カオリちゃんは、うつ向いてる。

 

どっちだか分からない表情をしている。

 

また、振られるのか!?

 

それとも・・・

 

「私も気になる人は、いるよ」

 

・・・

 

誰だろう!?

 

俺だったら嬉しいけど、違う可能性の方が高い。

 

遠い男より、近い男が良いに決まっている!?

 

俺は、遠距離恋愛で振られたことにで、疑心暗鬼になっていた。

 

・・・

 

「そうなんだぁ。同じ学校の人!?」

 

「違うよ!私の目の前にいる人だよ」

 

俺は周りを見渡し、そして、小さくガッツポーズをした!

 

もう、ニヤニヤが止まらない。

 

カオリちゃんは、赤ら顔でうつ向いてる。

 

・・・

 

俺「提案があります!毎週、月曜日の塾前にデートしようよ!?」

 

「うん。私で良ければ!OKよん!」

 

・・・

 

それから、俺たちは、月曜日にデートをするのがルーティンになった。

 

茶店で、駄弁ったり、テスト勉強をすることもあった。

 

そして、3回目のデートで、キスをした。

 

デパートの屋上だったけど、俺には衝撃だった!?

 

あれ!?舌がニョロっと口の中に入っていたぞ!?

 

こ、これは、ディープキスってやつだ!?

 

あまりの衝撃だったけど、俺なりにお返しをしてみた。

 

こ、これは、かなりのローングタイムだ!?

 

息をするのが、とても大変で、苦しい。

 

「コツコツコツ・・・」

 

しかも、誰かが近くを歩いている。

 

「ヒソヒソヒソ・・・」

 

これは、公開キスだ!?

 

恥ずかしいけど、何だか興奮する俺もいる!?

 

・・・

 

カオリは、間違いなく経験者だ!

 

そう思うと、気になって仕方がない。

 

元カレなのか!?

 

元カレと何回!?

 

それとも、元カレがたくさんいたりして!?

 

過去のことだけど、俺はジェラシーは、沸点まで上昇した!

 

それは、俺はいまだに童貞だからだ。

 

急に自信もなくなってきた。

 

・・・

 

聞きたいけど、聞けないもどかしさ。

 

ジェラシーと興奮が入り混じった、この感情はなんだ!?

 

・・・

 

日に日にカオリを俺の物にしたい感情が大きくなった。

 

我慢ができなくなった俺は、日曜日にカオリに会いに行った。

 

俺の町には、電車が走ってないので、バスに乗って40分。

 

・・・

 

「108、休みの日まで、会いに来てくれてありがとう!」

 

あれ!?カオリの雰囲気がいつもと違うぞ。

 

少し、化粧をしているのか!?

 

髪もポニーテール、そしてミニスカ。

 

いつもに増して、メチャメチャ色っぽい。

 

カオリもその気なのかも!?

 

俺は、その気満々だ!!

 

・・・

 

 

今日の俺のプランは、こうだ!

 

ランチをしてから、公園に行きキスをする。

 

そして、その気になった俺たちは、ラ〇ホテルへ。

 

そう、日曜日のデパートは、人通りが多く恥ずかしいので、公園にした。

 

公園もラ〇ホテルの場所もリサーチ済み。

 

・・・

 

 

俺たちは、公園近くのファミレスでランチをする。

 

興奮する俺は、ハンバーグの味が分からない。

 

カオリと会話をしながらも、頭の中は、常にシミュレーション状態。

 

断られたらどうしようとか、生理だったらどうしようとか。

 

初めてだから、自信もない。

 

「108、私の話聞いてる!?」

 

「あぁ、ごめん!カオリのことを考えてた!?」

 

「カオリは、目の前にいるよ!それで、何を考えていたの!?」

 

「まぁ、いろいろとだよ!」

 

「なにそれ~教えてよ~」

 

・・・

 

「そろそろ、出ようか!」

 

「うん。この後、どーする?」

 

「ちょっと、散歩でもしようか!?」

 

「え~、108って、お爺ちゃんみたい笑」

 

そして、リサーチした公園に向かう。

 

・・・

 

 

 

イメージトレーニングは完璧!?

To BE CONTINUED🔜

 

 

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