108 Blog

If you can dream it, you can do it.

バラ色の高校生活とは程遠い

【117話】

 

キムラが学校に来なくなって三日目の朝。

 

タケヨシが鼻血を流しながら、教室に入って来た。

 

ヒロシ「タケヨシ、どーした!?その鼻?」

 

あれ!?もしかしてキムラの復讐か?

 

「さっき、駅で他校の奴らと喧嘩になって、メリケンサックで殴られてこのざまだよ」

 

ジュンジ「タケヨシ、鼻見せてみろ!?・・・あぁ、こりゃ、折れてるな。お前病院に行った方がいいぞ!」

 

「マジで!?クソっ!アイツら絶対に許さねぇ!!」

 

イワモト「そいつ等、どこの学校よ!?」

 

タケヨシ「わからねぇけど、先の学校かも?」

 

・・・

 

アクツ「俺の地元のヤンキー校だよ!」

 

タケヨシ「何でアクツが知ってるの!?」

 

アクツ「その喧嘩、俺見てたんだぁ⤴」

 

相変わらず、アクツの語尾上りは笑える。

 

イワモト「アクツ、何でオメェはタケヨシを助けなかったの!?」

 

アクツ「三人組の二人は地元の二個上で、メチャ怖い先輩なのでビビっちゃって・・・ゴメン。タケヨシ君」

 

タケヨシ「アクツ、気にするなのよ!三人組の学校だけ教えてくれ!?」

 

アクツ「わかった。案内するよ!」

 

・・・

 

メリケンで、殴られて鼻が曲がってしまったタケヨシは可哀そうだけど、自業自得だと俺は思った。

 

心の声『こいつ等は、高校生になっても喧嘩するんかい!?』

 

俺は一応、推薦入学してるし、問題を起こして退学だけには避けたかった・・・

 

ジュンジ「それじゃあ、明日、三人組の学校に乗り込むぞ!!」

 

そして、ジュンジは俺を方を見た。

 

俺はその会話に入っていなかったけど、ジュンジの机は俺の左斜め前だった。

 

ジュンジ「108ちゃんも行くよね!?」

 

・・・

 

俺は、何て答えるか迷った。

 

小学時代だったら間違いなく先頭に立って殴り込みをしていたが、もう俺は高校生。

 

今さら、理由もなく喧嘩するのも馬鹿らしいと本気で思っていた。

 

こいつ等のこと、まだあまり知らないし、復讐心が全然わかない。

 

キムラの一件もあるし、因果応報だよな。

 

俺も小学時代、ヤンチャし過ぎて中学ではかなり痛い思いをしたしなぁ~

 

そう、俺の高校での座右の銘は、青春を思いっきり楽しむこと!

 

降りかかる火の粉は払わなければならない。

 

友達や彼女の為なら全力で助けたいが、タケヨシかぁ・・・

 

「ワリィ!明日は予定があるから、俺は行けないな!」

 

イワモト「108、冷たいなぁ~俺たち仲間だろ!?」

 

そう言われても、ぶっちゃけ、仲間だと思っていない。

 

俺は悩んだふりをする。

 

・・・

 

タケヨシ「108ちゃん、いいよ!予定があるんだったら仕方ねぇよ!」

 

「おう!協力できなくてワリィな」

 

・・・

 

 

翌日の朝、駅で待ち伏せしてヤンキー三人組を四人でシメたらしい。

 

タケヨシ、ジュンジ、ヒロシ、イワモトの四人。

 

アクツは、隠れて見ていたらしい笑。

 

ハヤトとゴトウは、バンドの練習があるから断ったらしい。

 

まぁ、ハヤトとゴトウは、俺と同じ気持ちなんだろう。

 

因果応報、アイツら仕返しの仕返しをされなければ、良いのだけど・・・

 

・・・

 

 

入学して二週間、キムラが学校を辞め、タケヨシが鼻を折られて、目つきが悪いコウモトが二年にシメられたらしい。

 

コウモトは、ジュンジ達の間でも、目つきが悪いから、近々やっちゃおうぜって言われていた電気科の一年。

 

何だろう、この男臭さい学校は。

 

俺が思っていたバラ色の高校生活と違い、ここはまるで男塾。

 

そろそろ、恋バナでもしたい。

 

・・・

 

 

 

タケヨシとガンちゃん

To BE CONTINUED🔜

 

 

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