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If you can dream it, you can do it.

ボロボロの学ラン

【59話】

 

マツシゲも小太りも、マツダの心配はしてない。

 

こいつら、仲間がやられたのに気づかいの一つもない。

 

マツシゲ「次は、シュンイチがやれ!」

 

小太り「はい!」

 

マツシゲの顔を見ると、余裕の表情だ。

 

小太りは、コブシを構えてる。

 

マツダより、こいつの方が強そうだ。

 

コブシの間から、俺をじっと見ている。

 

こいつの喧嘩スタイルは、ボクシングか!?

 

小太りは、間合いを少しずつ詰めて来る。

 

・・・

 

小太りはリーチが短いので、間合いは、50cmくらい。

 

俺の蹴りの間合いは、約1m。

 

・・・

 

俺の間合いに入った!

 

俺は、一歩踏み出し、みぞおちに蹴りを放った。

 

蹴りはヒットしない。

 

小太りは、両手で俺の足を掴んでいる。

 

これは、まずい!

 

コケさせられたら、おしまいだ。

 

小太りに押され、俺は倒されそうになる。

 

・・・

 

俺は、壁に叩きつけられた。

 

頭に衝撃と背中に衝撃があったけど。

 

壁があったおかげで、倒されずにすんだ。

 

俺は、右コブシで、小太りを殴る。

 

小太りの口から出血する。

 

それでも、小太りは、俺の足を離さない。

 

俺は、鼻を目掛けて、2~3発コブシを入れた。

 

小太りは、鼻血を出しながら、俺の足を離した。

 

・・・

 

『チャンス到来』

 

透かさず、膝蹴りを喰らわす。

 

小太りは、必死にガードしているが、5発ほどで、倒れこんだ。

 

・・・

 

今回は、危なかった。

 

倒されてたら、ボコボコにやられたと思う。

 

ここが狭い便所だったのが、不幸中の幸いだ。

 

・・・

 

マツシゲ「シュンイチ、立てるか?」

 

シュンイチを気遣っている!?

 

・・・

 

マツダは、すでに起き上がっている。

 

満身創痍なのに、二連続の喧嘩は、かなりきつい。

 

背中は痛いし、あちこちアザだらけだ。

 

でも、まだ、マツシゲが残っている。

 

恐らく、マツシゲは、相当強い!

 

マツシゲと喧嘩するとしても、今日はもう限界だ。

 

・・・

 

俺「もう、喧嘩は終わりにしないか?」

 

この提案に乗ってくれら、嬉しい。

 

マツシゲは、ニヤリと笑う。

 

・・・

 

「シュンイチ、マツダ、コイツを3人でやっちゃおうぜ!」

 

シュンイチは、ニヤリと笑う。

 

マツダは、戦意喪失してる感がある。

 

・・・

 

マツシゲ「二人で同時にかかれ!」

 

マツシゲに押された二人は、俺を目掛けて突っ込んできた!

 

俺は、勢いに負けて、二人に体を抑えられた。

 

そして、マツシゲのコブシが飛んで来た。

 

身動きの取れない、俺は殴られ続けた。

 

完全サンドバッグ状態だ。

 

そして、便所の床に倒された。

 

そして、3人に蹴られまくった。

 

・・・

 

満足した3人は、便所から出て行った。

 

体は、ボロボロだけど。

 

それよりも、祖父と祖母に入学祝いで買ってくれた学ラン。

 

初日で、ボロボロにしちゃってごめんなさい。

 

 

 

天上天下唯我独尊

へと続く。

 

 

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