108 Blog

If you can dream it, you can do it.

プレハブ小屋に居たのは

【56話】

 

『春休み』

 

俺は、ミナツと留守番をしていた。

 

「プルルルル、プルルルル」

 

電話の着信音が鳴る。

 

「もしもし、○○です」

 

「108君いますか?」

 

「俺だけど、誰?」

 

「ナカタだよ」

 

ナカタが俺に電話!?

 

「どーしたの?」

 

「これから出てこれる?」

 

卒業したから、リンチのリベンジか!?

 

「えっ、なんで?」

 

ナカタ「先輩から呼び出し食らって、108も連れて来いって言われちゃって」

 

「先輩って誰?」

 

「俺もオカベから電話があって。誰だかわからないんだよ」

 

「行かないとダメなの?」

 

「来なかったら、中学でボコボコにされるってよ!」

 

「マジかよ。行きたくねぇな」

 

「じゃあ、30分後に中学校で待ち合わせな」

 

中学校に着くとヒデキもいた。

 

呼ばれたのは、ナカタ、オカベ、ヒデキ、俺の4人。

 

不安でしかない。

 

ヒデキ「オカベ君、誰が俺たちを呼んだの?」

 

オカベ「俺もわからない。聞いた事のない奴から電話があって、中学校まで4人で来いって言われた」

 

校門で待つこと5分。

 

向こう側から、学ランを着たヤンキーが歩いて来る。

 

「おい!おまえらか!?」

 

誰!?

 

ソリコミ、キンパツ、タンラン、ボンタン。

 

バリバリのヤンキーなのは、わかるけど誰?

 

3人の反応から見ると誰も知らないみたいだ。

 

・・・

 

「俺は、2年のシロヤマだ!お前ら、俺の後を付いて来い!」

 

俺たちは、シロヤマの後を自転車で追いかける。

 

・・・

 

シロヤマは何も言わず、ペダルを回す。

 

もう20分は走っている。

 

見たこのない景色だ。

 

・・・

 

俺たちの小学校は、町の西側にある。

 

向かっているのは、東側だ。

 

シロヤマは、東小出身だと言うことが分かった。

 

・・・

 

中学校を出て30分、族車が置いてあるプレハブ小屋前で止まった。

 

そこには、族車や改造された原チャリが停まってる。

 

湘南爆走族』で見たことがあるぞ!?

 

シロヤマがプレハブ小屋のドアを開ける。

 

嫌な予感しかしない。

 

部屋の中には、6~7人のヤンキー。

 

煙草の煙で、顔が良く見えない。

 

ソリコミ、パーマ、キンパツ、タンラン、ボンタン、アンパン!?

 

が見えてきた。

 

俺は、最後に部屋に入る。

 

ソリコミパーマ「おう!コイツが〇〇108か!?」

 

「そう、コイツだよ!」

 

・・・

 

そこに居たのは、クロタニだった!?

 

ソリコミパーマ「おまえら、突っ立ってなくて、座れよ」

 

俺たちは、座った。

 

クロタニ「108は、正座な!」

 

クロタニは、バリバリのヤンキーになっていた。

 

 

 

7人のヤンキー

へと続く。

 

 

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