108 Blog

If you can dream it, you can do it.

ミッションは成功!?

【85話】

 

お父さんの話をしないってことは、もう亡くなっているのかな。

 

それとも、訳ありなのかな?

 

・・・

 

俺「お母さんに彼氏がいるってことは、離婚したってことなの?」

 

・・・

 

アオイの表情が暗くなる。

 

「そうだよ。私が5年生の時」

 

・・・

 

俺「そうなんだ。それは、残念だったね」

 

・・・

 

アオイ「ごめん。ちょっとお手洗いに行ってくるね」

 

アオイは、暗い表情のまま部屋を出て行った。

 

お父さんのことは、聞いちゃいけなかったみたいだ。

 

あんな表情のアオイは、二度と見たくない。

 

もう、家族の話を振るのは、やめよう!

 

・・・

 

5分くらいして、アオイが戻ってきた。

 

いつものアオイに戻っている。

 

アオイ「そろそろ時間だけど、30分延長しようか!?」

 

俺には、アオイが無理に明るくふるまっているように見えた。

 

俺「そうだね!X JAPAN!歌っちゃう!?」

 

俺たちは、紅とENDLESS RAINを熱唱した♪

 

・・・

 

俺は、アオイを家まで送って、バイバイした。

 

今日は、ミッションどころじゃなかったけど、アオイの家族のことが少しだけ知れて嬉しかった!

 

・・・

 

 

昼休みの教室。

 

タキタ「108君、噂で聞いたけど、アオイちゃんと付き合っているの?」

 

耳元で小さな声で、話し掛けてきた。

 

俺「付き合ってないけど、なんで、そんなこと聞くの?」

 

タキタ「昨日、リンちゃんが二人がミスドから出てくるの見たって言ってたよ!」

 

あれ!?バレちゃったか。

 

しかも、リンちゃんに見られた!?

 

リンちゃんには、いまだにちゃんと返事ができてない。

 

・・・

 

 

俺とアオイには、二人だけのルールがある。

 

その1、付き合っていることは、秘密にすること。

 

理由としては、中学校と児童養護施設のルールで、不純異性交遊が禁止されている。

 

当校でも、カップルは数組いるけど、先生は見て見ないふりをしているのが現状なんだけど。

 

アオイは、推薦枠での高校進学を目指している。

 

内申に響くので、秘密にすることにした。

 

俺とアオイが付き合っていることを知っているのは、クワタだけだ。

 

クワタは、信用できる男なので、外部に漏れることは無いと思う。

 

・・・

 

その2、浮気をしないこと。

 

以上の二つがオレタチルール。

 

・・・

 

 

俺「タキタ、お前って約束を守れるタイプの男?」

 

タキタ「口が堅い男!ナンバーワン!は俺っちよ!」

 

こいつは、胡散臭過ぎる。

 

信用できない男かもな。

 

でも、バレてるし、言っても無駄だと思うが、契約を結ぼう。

 

俺「俺は、口が堅い男!タキタ!お前を信じて話すぞ!」

 

タキタの目は、キラキラと輝いている。

 

・・・

 

俺は、タキタにアオイと付き合ってることと『ルールその1』を話した。

 

タキタ「そうだと思ったよ!二人はお似合いのカップルだよ!俺は二人を祝福するよ!!」

 

俺「サンキュー!ところで、タキタとリンちゃんは、仲がいいの?」

 

タキタ「リンとは、幼馴染なんだよね!あいつ小五の時から、108くんのファンなんだぜ!応援してやりたかったけど、彼女がいるんじゃ、しゃーないな!リンには、俺から上手く言っとくよ!」

 

俺「いや、長いこと待たせちゃったし、俺からリンちゃんに直接話すよ!」

 

タキタ「そうか、わかった!それじゃ、俺がセッティングするよ!それと、108君のこと『108』って呼び捨てで呼んでいいか!?」

 

タキタは、とても話しやすいやつだ!

 

こんな話しやすいヤローは、トモオ君以来だ!

 

まぁ、気が合うってことだけど、タキタはたぶんだけど良いやつだと思う。

 

俺「もちろん!秘密を共有する仲だし、今日から俺たちダチな!」

 

タキタ「おう!よろしくな!108!!」

 

・・・

 

 

その日の部活終わり、三人で教室で会うことになった。

 

俺は、野球部の補欠。

 

タキタは、陸上部の補欠。

 

リンちゃんは、バレー部のエースで、副キャプテン。

 

・・・

 

 

俺は、学ランに着替えて教室に向かう。

 

教室には、タキタがいた。

 

タキタ「108!オツカレーライス!」

 

俺「オツカレーウドン!」

 

メンズの挨拶は、とてもくだらない笑。

 

タキタ「リンが来たら、俺は席を外すな!」

 

・・・

 

タキタ「それにしても、108って『久保田利伸』にそっくりだよな!?」

 

「俺って、そこまで、サル顔かな?」

 

俺は、サル顔なのが、昔からコンプレックスだった。

 

タキタ「久保田利伸って歌うまいし、カッコいいと思うぜ!確かにサル顔だけど!今度4人でカラオケ行こうぜ!!」

 

「ガラガラガラ」

 

教室のドアが開く音がした。

 

タキタ「リン!オツカレーライス!」

 

リン「サトシ!オツカレークック!」

 

あれ!?聞き間違いか??

 

オツカレークックって、リンちゃんって、そんなノリの女子なの?

 

リン「108くん、来てくれてありがとう!」

 

タキタ「じゃあ、俺は、そろそろ、おいとまさせていただきやんす!」

 

ツッコミどころ、満載だけど、俺は極度の緊張状態。

 

俺「おう!またな!」

 

リン「サンキューサトシ!バイナラね~!」

 

いまどき、アラレちゃんかよ!?

 

・・・

 

俺は、リンちゃんのギャップにいろいろな意味でやられていた。

 

・・・

 

俺「リンちゃん、呼び出してゴメンね!」

 

リン「こちらこそ、しつこくてごめんなさい!」

 

俺「今日は、リンちゃんに話したいことがあるんだけど、聞いてもらって良いかな?」

 

リン「うん」

 

・・・

 

 

 

無罪判決!?

To BE CONTINUED🔜

 

 

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