108 Blog

If you can dream it, you can do it.

咄嗟についた噓はバレている!?

【88話】

 

お通夜会場は、ヤマモトポ〇プ店なので、母と家から徒歩で向かう。

 

お通夜に参加するのは、これで3回目。

 

ひいおばあちゃん、トモオくん、そして、ヤマモトさん。

 

・・・

 

俺と母は、参列者として列の後方に並ぶ。

 

その先には、女の子とお母さん見える。

 

・・・

 

今更だけど、女の子に合わす顔がない。

 

女の子は、うつ向いたまま。

 

とても、悲しい表情で、泣くのを堪えてる感じに見える。

 

・・・

 

母「この度は、ご愁傷様です。・・・」

 

母は、お悔やみの言葉を伝えているが、俺は、何を言えば良いかわからない。

 

女の子が俺に気づいた!?

 

女の子は、俺を睨みつける。

 

そうだよね、そりゃ、睨むよね。

 

・・・

 

俺は、勇気を振り絞って、女の子に謝った。

 

「あんなことを言ってしまって、ごめんなさい!」

 

俺は、深々と頭を下げた。

 

「108くん、顔を上げて!」

 

俺は、恐る恐る、顔を上げる。

 

お母さんの表情は、とても優しい。

 

女の子は、もう、俺のことを睨んでない。

 

・・・

 

お母さん「108くん、ミユキに言ったことは、気にしないでね。主人も108くんのことは、よく話していましたよ!こんなに大きくなって。最後に挨拶をしに来てくれて本当にありがとう!」

 

・・・

 

優しい言葉に触れ、自然とあふれ出す涙。

 

オヤジから、男は人前で泣いちゃダメだぞ!

 

と言われ続けてきたが、涙を止めることができない。

 

・・・

 

「こ、こちらこそ、ありがとうございます。ヤマモトさんにプレゼントでもらった『ロビンソン・クルーソー』の本は、今でも大事にしています!」

 

・・・

 

「ミユキちゃん、本当にごめんさい!!」

 

ミユキちゃんの瞳から、涙が零れ落ちている。

 

「うん。もう気にしてないから!」

 

シクシク・・・

 

!?

 

隣を見ると俺母も泣いている。

 

・・・

 

勇気を出して、ヤマモトさんのお通夜に来て良かった!

 

ミユキちゃんに謝れて良かった!!

 

ヤマモトさんの顔も最後に見れて良かった!!!

 

・・・

 

その後、俺の読書感想文は「ロビンソン・クルーソー」になった!

 

6年生、中学1年生と二年連続で!!

 

・・・

 

 

コージーコーナーでクリスマスケーキをゲット!

 

そして、カラオケボックスにイン!

 

これから、2時間のクリスマスパーティー

 

いろいろと楽しみだ!!

 

・・・

 

ソファーに座り、カラオケブックをアオイに渡す。

 

俺「今日は、アオイからね!」

 

アオイ「じゃあ、中山美穂の愛してるっていわない!を歌います!」

 

今日のアオイは、どことなく色っぽい。

 

この歌の歌詞も、意味深なのか!?

 

・・・

 

やっぱり、アオイは、かわいい!

 

あれれ、なんだか、悶々としてきたぞ!?

 

・・・

 

曲が終わり、とりあえずのハイタッチ!

 

ムネタッチも今日中にしたい。

 

そのまま抱きしめたいけど、勇気が出ない。

 

子供の頃は、本能のまま動けたのに・・・

 

・・・

 

俺「B'zの愛しい人よGood Nightを歌います!」

 

ムードのある曲で攻めてみる!?

 

以前、伯父さんが、中村雅俊の『ふれあい』を歌い、語っていたのを思い出した!

 

俺「シン伯父さんって、歌メチャクチャ上手いね!」

 

伯父さん「108、女を口説くには、曲選びは重要だぞ!」

 

俺「えっ!どんな歌がいいの?」

 

伯父さん「やっぱり、しっとりと聴かせる歌だな~!」

 

・・・

 

それを試してみよう!?

 

・・・

 

パチパチパチパチ♪

 

アオイ「108くん、聴かせるね~!」

 

おぉ、これは、高評価なのか!?

 

俺たちは、交互にカラオケを歌った~♪

 

そして、あっと言う間に1時間が経った。

 

・・・

 

俺「そろそろ、クリスマスケーキ食べちゃう!?」

 

アオイ「いいね!食べちゃおう!!でも、その前にお手洗いに行ってくるね~」

 

・・・

 

俺は、急いで『蒼いマグカップ』をテーブルに置いた!

 

思いを込めて手作りしたマグカップ

 

アオイが喜んでくれたら、嬉しいな!

 

ドキドキしながら、俺はアオイを待つ。

 

・・・

 

 

あれ~なかなか戻って来ないな・・・

 

心配になった俺は、アオイを迎えに行く。

 

・・・

 

!?

 

フロントから、聞きなれた声が聴こえるぞ!?

 

俺は、フロントに向かう。

 

あぁ、やっぱり、ケンジ&タキタだ!

 

「おーい!おまえらもカラオケか!?」

 

ケンジ&タキタが振り返る。

 

!?

 

二人の後ろに女子が3人いるぞ!?

 

アオイとリンちゃん!!

 

もう一人は、知らない女子だ。

 

リンちゃん「やっぱり、108くんも来てたのね!?」

 

ケンジ「あれ!?もしかして、アオイちゃんと付き合ってるの?」

 

鋭い観察眼だな、ケンジは!?

 

俺は、アオイの顔を見る。

 

複雑な表情のアオイ。

 

ここは、ごまかさないと・・・

 

・・・

 

タキタ「実は、俺が二人も呼んだんだよ!ケンジに言ってなかったっけ?」

 

咄嗟にしては、ナイスフォーローだけど、ケンジは怪しんでる。

 

ケンジは、女子たちを見る。

 

女子たちの雰囲気も変な感じだ。

 

リン「アオイちゃんと108くんも一緒にカラオケしよーよ♪」

 

・・・

 

タキタ「すいません。6人ですが部屋は空いてますか?」

 

タキタは、俺にソフトウインクをする!?

 

・・・

 

定員「1時間待ちとなりますが、予約を入れますか?」

 

タキタ「それじゃ、お願いします!」

 

・・・

 

おい!タキタ!俺たちは、どーするんだよ!?

 

リン「108くん、紹介するね。彼女は『マドカちゃん』。引っ越して来たばかりで、私と同じバレー部なんだ!かわいいでしょ!?」

 

マドカ「はじめまして。マドカです!よろしくお願いいたします!!」

 

確かにかわいい!

 

俺「108です!よろしくね!」

 

・・・

 

そんなことより、この状況どうする!?

 

アオイ「ごめんなさい。わたし体調悪いから帰るね」

 

ざわざわ・・・

 

リン「アオイちゃん、大丈夫?ミスドで休む!?」

 

・・・

 

タキタ「あの?やっぱり、予約キャンセルでお願いします!」

 

アオイ「大丈夫。一人で帰れるから・・・」

 

・・・

 

アオイのコートは、ボックスに置いてある。

 

まだ、マグカップも渡してないし、どーしよ!?

 

・・・

 

タキタ「108、立ちションに付き合えよ!」

 

今は、それどころじゃないけど、俺はタキタとトイレに行く。

 

タキタ「わりーな!咄嗟に嘘ついちゃって。アオイちゃん大丈夫かな!?」

 

俺は、タキタに一部始終を話し始めた・・・

 

「ギー!?」

 

トイレのドアが開き、ケンジが入って来た!

 

おまえら、俺も連れションに誘えよ!寂しーだろ。

 

タキタ「今、それどころじゃないんだよ!」

 

・・・

 

ケンジ「108、隠し事は無しだぜ!」

 

もう、バレバレだよな。

 

俺は、ケンジにも現状を話した。

 

ケンジ「じゃあ、俺たちはマックかミスドで時間をつぶすから、その間にアオイちゃんと二人でカラオケすれば良いじゃん!あと30分だろ。俺たちのカラオケは1時間後だから、バッティングしないだろ!」

 

タキタ「リンとマドカちゃんには、俺から上手く言っとくよ!108は、とりあえず自分の部屋に戻って、リンちゃんを待ってろ!」

 

・・・

 

「ケンジ、タキタ、恩に着るぜ!!」

 

・・・

 

俺は、部屋に戻り、アオイを待つ。

 

それから、10分後「ガチャ!?」

 

ドアが開いた!

 

「ドキドキ」

 

そこにいたのは、アオイだった。

 

他には、誰もいない。

 

ミッション成功だ!!

 

・・・

 

 

 

はじめてのラ〇ホテル

To BE CONTINUED🔜

 

 

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