108 Blog

If you can dream it, you can do it.

真面目に生きた三年間

【109話】

 

今日は○○工業高校の面接日。

 

はじめて乗る路線。

 

3人組のヤンキーが我が物顔で、下品な替え歌を車内で歌っている。

 

昼近くだし、完全に遅刻である。

 

こいつらは、どこのバカ高校だろう?

 

ボンタン、短ラン、リーゼントパーマ&ソリコミ。

 

素行の悪い3人組の周りには、誰もいない。

 

これから、大事な面接だから、俺も離れて座ろう。

 

・・・

 

面接のシミュレーションはバッチリだけど、最寄り駅に近づくにつれて緊張感が高まる。

 

最寄り駅から、○○工業高校には歩いて10分程度。

 

他にも最寄り駅付近には、女子高と普通高校がある。

 

高校生活が楽しみだ!

 

あれ!?ヤンキー3人組は、最寄り駅には降りない。

 

どうやら、先の高校らしい。

 

・・・

 

 

ドアを拳で3回ノックする。

 

「失礼します!」

 

ドアを開け教室に入ると、面接官が3人座っていた。

 

頭部がバーコードの男、チャーリー浜みたいな男、20代の綺麗な女性!?

 

一瞬、笑いそうになるが、ここで笑ったら面接が台無しだ。

 

俺は、笑いを堪えるのに必死だった。

 

質問するのは、チャーリー浜がメインで、他二人はあまり話さない。

 

俺は、シミュレーション通りに答えて行く。

 

・・・

 

思ったより、リラックスして面接を受けられたのは、チャーリー浜&バーコード男のツッコミどころが満載なキャラのお陰だ。

 

それにして、女性の面接官は色っぽかったなぁ。

 

・・・

 

 

滑り止めの私立高校、そして〇〇工業高校にも無事に合格。

 

俺の目標は、取り敢えず達成した!

 

殆どの連中は、受験勉強に励んできたが、暇な俺は、煙草を吸っていた。

 

小四の時にオヤジに勧められて吸ってみるが、苦くて止めた。

 

小五でリベンジしたが、タケミチの前でカッコつけただけで、実家に帰ってからは吸っていない。

 

中学生活で、煙草を吸うタイミングは何度かあったけど、俺は志望校に合格するまで悪さをしないと決めていた!!

 

そして、合格した俺は、勉強するのを止め、代わりに煙草を吸った。

 

ヤンキー連中は、中一の時から煙草を吸っていた。

 

ぶっちゃけ、俺も吸いたいと思ったことはある。

 

理由は、カッコいいからだ。

 

・・・

 

 

自販機で『セブンスター』を買い、河原で一人一服した。

 

久々の煙草は、苦くてクラクラした。

 

これで、俺も大人の仲間入り!?

 

明日は、ボンタンでも買いに行こう!

 

中学三年間、本当に頑張ったので、高校からは楽しもうと決めていた!!

 

・・・

 

 

学校指定の学ランは、入学祝いで両親に買ってもらった。

 

しかし、ノーマル学ランを入学式に着て行くのはとてもダサい!?

 

俺は、開襟のワイシャツ、ワタリ39cmのボンタン、そして中ランをゲット!!

 

個人的には、太すぎるボンタン、長ラン短ランはカッコ悪いと思っている。

 

・・・

 

あとは、酒とバイクかな!?

 

スクーターだったら、小学生の時に乗ったことが何度かある。

 

ヤンチャなオヤジが運転させてくれたからだ。

 

本当は、車に乗りたいけど、俺はまだ15歳になったばかり、バイクで我慢しておく。

 

冬生まれなので、1年近くも免許が取れないけど、それまではマウンテンバイクで我慢するとしよう。

 

・・・

 

 

「おめでとう!お前の欲しい物を何でも買ってやるぞ!」

 

何でも買ってくれるって、オヤジのセリフは初めてだった。

 

俺は、オヤジからCDコンポ、21インチのテレビ、レーザーディスク秋葉原で買ってもらった!

 

その全てが、ソニー製品なのが、俺の拘り。

 

そして、母からは通学用にマウンテンバイクを買ってもらった!

 

学ランも入れると、なんと総額で50万円。

 

ろくでなしの俺が、志望校に受かったのが相当嬉しかったみたいだ。

 

両親が喜ぶ顔を見るのは、俺の嬉しかった。

 

・・・

 

ミニ冷蔵庫を自分のご褒美として買った。

 

これで、俺の城が完成した!!

 

高校生活が楽しみだなぁ。

 

・・・

 

 

 

カオリの合格発表

To BE CONTINUED🔜

 

 

1話から見る!

末吉と大吉

【108話】

 

タキタは、リンちゃんの横に並び歩き始めた。

 

残された俺とマドカちゃんは、二人の後ろを追う。

 

マドカちゃんは、本当に俺のことが好きなのかなぁ?

 

彼女の顔をチラ見すると、赤ら顔。

 

寒いからなのか、それとも、露店の明かりが反射したかは不明。

 

マドカちゃんも意識をしているのか、沈黙が続く。

 

・・・

 

「108くん、志望校は決まってるの?」

 

「○○工業だけど、マドカちゃんは決まってるの?」

 

「実は、まだ迷ってるの・・・」

 

「そうなんだぁ~。ちなみに何処と何処で迷ってるの?」

 

「服飾の専門学校にするか、○○高校にするか迷ってる。でも、108くんが○○工業に行くんだったら、私も同じがいいかも~」

 

これは、アプローチなのか!?

 

それとも、冗談なのか!?

 

マドカちゃんと殆ど話したことがないので、言葉の真相が分からない。

 

「服飾の専門学校って洋服の学校ってこと?」

 

俺は、彼女のトークを一部スルーした。

 

・・・

 

「そうだよ。服飾の専門学校は、二年間だから、早く就職できるし、私にとっては好都合なんだよねぇ~」

 

リン「108君とマドカちゃんもタコ焼き食べる?」

 

「俺は食べるけど、マドカちゃんは、食べる!?」

 

「私は、1個だけ食べれれば、良いかなぁ~」

 

「じゃあ、俺のを1個あげるね!」

 

「うん。ありがとう!」

 

・・・

 

「おい!おまえら、タコヤキは止めて、お好み焼きにしろ!?」

 

声のする方向を見ると、そこにいたのは、カオルだった。

 

7人のヤンキー筆頭のカオル。

 

俺の学ランを破いて、みんなの前で恥をかかせたカオル。

 

もう、二度と会いたくないヤツに会ってしまった。

 

タキタ「チワース!カオル先輩、ご無沙汰しています!」

 

「おう!おまえら、食べるんだったら、俺のお好み焼きにしろ!」

 

「向こう側が、俺の店だから、絶対来いよ!108もな!?」

 

カオルは、テキヤもやってるみたいだ。

 

ヤ〇ザってテキヤもするのか!?

 

・・・

 

タキタ「俺、付き合いで、お好み焼き買って来るわ~。108も行くよな!?」

 

リン「私は、絶対にタコ焼きにする!」

 

「俺は、アイツ嫌いだから、行かないよ!」

 

・・・

 

「そうか、じゃあ、俺が二つ分買って来るよ~」

 

俺「すいません。タコヤキ一つ下さい!」

 

俺とリンちゃんは、タコヤキを買った。

 

「はい!マドカちゃんもどーぞ!」

 

俺たちは、ハフハフしながら、タコ焼きをほおばった。

 

・・・

 

タキタ「参ったよ!四つも買わされちゃったよ!?」

 

「マジか!?えげつねぇなぁ!半分、俺が払うよ」

 

マドカ「私も一つ頂くね!タキタ君、いくらですか?」

 

結局、俺たちは、食べたくないお好み焼きを買わされることになった。

 

しかも、このお好み焼き変な味がするぞ!?

 

俺たちは、一口ずつ食べて、ごみ箱に捨てた。

 

タキタ「噂だけど、カオル先輩のテキヤのキャベツは、1年前の物を使用してるみたいだぞ!?今日、このお好み焼きを食べて実感した!あの噂は本当だったんだ!」

 

リン「本当に!?1年って腐っちゃうよね?」

 

「それが、売れ残りの野菜は、冷凍してるみたいなんだ!?」

 

マジかよ!?食中毒になったら、どう責任とるんだよ。

 

真面目に働けコノヤローと思ったが、口には出さなかった。

 

・・・

 

リン「ねぇ、おみくじ引かない!?」

 

タキタ「おぉ、いいね~!みんなで引こうぜ!」

 

マドカ「いいねー!みんなで一斉に開こうか!?」

 

あまり、興味がないけど、俺は流れに乗った。

 

・・・

 

そして、俺たちは、おみくじを一斉に開いた!?

 

「せーのっ!」

 

リンちゃん、末吉。

 

タキタ、中吉。

 

マドカちゃん、小吉

 

俺は、大吉だった。

 

興味がなかったけど、少しだけ嬉しい。

 

リン「いいなぁ、108君。私のと交換してよ~」

 

「いいよ~!俺、末吉が欲しかったんだよね。交換しよう!」

 

俺は、リンちゃんのジョークに乗ってあげた。

 

「ありがとう!じゃあ、108君に末吉あげるね!」

 

って、おい!?マジで交換するんかい!

 

まぁ、別に良いかぁ。

 

「いいなぁ、リンちゃん。私も欲しいなぁ~」

 

って、おい!?おみくじは交換するもんじゃないぞ!

 

タキタ「マドカちゃん、俺のと交換する!?」

 

マドカ「やだよ!タキタ君、小吉じゃん!私の方が良いから、交換はできませんっ!」

 

こんな会話をしているのは、日本中探しても、俺たちだけだろう。

 

それでも、今日一で盛り上がった瞬間だった!

 

・・・

 

少し早いけど、俺たちは、小銭を賽銭箱に投げてお祈りをした。

 

マドカ「108くんは、何をお願いしたの?」

 

「俺は志望校に受かりますようにって、お願いしたよ!」

 

「108くんだったら、きっと受かるよ!」

 

「ありがとう!マドカちゃんは、何をお願いしたの?」

 

「私はね。・・・ナイショだよ!?」

 

俺は、ドキッとした!?

 

そう、今のマドカちゃんの仕草が、めちゃ可愛かったし、なんだか和んだ。

 

 

 

真面目に生きた三年間

To BE CONTINUED🔜

 

 

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大晦日の夜

【107話】

 

2学期の終わり、クリリンから呼び出された。

 

「108君の推薦が決まったよ!本当に〇〇工業で良いんだよな!?」

 

おぉっ!今まで、真面目にやって来た成果が出たぞー!!

 

心の中で、ガッツポーズをしていた。

 

「はい!よろしくお願いいたします!!」

 

「推薦でも落ちる場合もあるから、念のため私立の滑り止めも受けた方が良いぞ!」

 

ぶっちゃけ、滑り止めとかは、考えていなかった。

 

「滑り止めは、どこが良いのですか?」

 

「そうだな、108君の今の偏差値は60だから、〇〇高校と〇〇高校辺りが良いと思うぞ!?」

 

「そうですか!?それじゃ〇〇高校でお願いします!」

 

「そんなに簡単に決めちゃって良いのか?」

 

「僕は〇〇工業高校しか考えないので、滑り止めはどこでも良いです」

 

「まぁ、偏差値も51の工業高校だし、推薦状もあるから、十中八九大丈夫だろう!」

 

俺は、クリリンからお墨付きをもらった!

 

・・・

 

 

今日は、大晦日

 

俺は、家族と過ごしていた。

 

カオリも年末年始は、家族と過ごすみたいだ。

 

夕食も食べ終わり、リビングでマッタリテレビを見ていると。

 

家の電話が鳴る。

 

母「はい!〇〇です。108ね、少しお待ちください!」

 

「108、タキタ君から電話だよ!」

 

・・・

 

「タキタ、大晦日にどーしたの!?」

 

「108、今から初詣に行かないか?」

 

「今からか。面倒だな・・・」

 

「絶対来た方が良いぞ!21時に〇〇神社で待ち合わせな!絶対来いよ!ガチャ」

 

なんとも、強引な誘い方。

 

「今から、タキタと初詣に行ってくるけど、良いかな!?」

 

母「夜遅いから、気を付けていってらっしゃい!」

 

思いの外、簡単にOKが出た。

 

俺は自転車に乗り〇〇神社に向かう。

 

家から〇〇神社までは、自転車で20分くらい。

 

晦日の夜、メチャ寒い中、ダウンジャケットとグーローブを装着し、自転車を漕ぐこと15分で神社についた。

 

夜に神社に行くのは、はじめてだった。

 

神社の参道には、露天もたくさんあり、賑わっている。

 

俺は、タキタを探し、待ち合わせ場所の本殿に向かう。

 

・・・

 

「おーい!108。こっちこっち!?」

 

あれ!?リンちゃんとマドカちゃんもいるぞ!

 

リン「108君、こんばんは!」

 

マドカ「108くん、お久しぶりです!」

 

「二人もいたんだね!」

 

「タキタ、二人がいるんだったら、電話で言えよ!」

 

「まぁまぁ、108君、ちょっといいか?」

 

タキタは、俺を二人から離す。

 

「実は、俺、リンと付き合っているんだ!?」

 

「えっ!?マジで!?いつから?」

 

「3日前からだよ!5回目の告白でやっとだよ」

 

「おまえ、5回も告白したのか!?」

 

「そう、小五、小六、中一、中二、そして、中三の計5回だよ!」

 

あれれ!?リンちゃんは、俺のことが好きだったのでは・・・

 

「俺は、リンのことが小三から好きだった!そのリンが中二の時に108に告白するって言った時、応援したいと思った。・・・リンが小五から108のことを好きだって聞いたから。・・・俺も長い間、ずっと片思いだったし・・・」

 

そうか、タキタは一途な男だな。

 

「そうだったんだ!?リンちゃんと仲は良いと思っていたけど、リンちゃんのこと7年も好きだったって。おまえスゲーじゃんか!応援すぜ!タキタ!!」

 

「おう!ありがとう!それで、今日108を呼んだのは、マドカちゃんが108のこと好きだから、会いたいってよ!」

 

「マジかよ!?タキタ。俺のことをからかっているのか!?」

 

俺がアオイと別れたことは、誰にも言っていない。

 

・・・

 

「リンから聞いたから間違いないよ!にくいぜダンナ。アオイちゃんと別れてだいぶ経つから、そろそろ彼女作っても良いと俺は思うぜ~!」

 

「何で、アオイと別れたって知っているんだ!?」

 

「アオイちゃんから聞いたって、リンは言っていたぞ!」

 

女子は、やっぱり、お喋りだよなぁ・・・

 

別れたばっかりで、新しい彼女ができたら、みんな引きだろうな。

 

みんなには、いろいろとお世話になったし。

 

俺には、カオリと言う彼女がいるが、今はそれを言うべきじゃないと思った。

 

リン「お~い!男子二人は、何を話してるの?早くたこ焼き買いにいこーよ!お腹すいちゃった!」

 

「おう!今行くよ~」

 

 

 

末吉と大吉

To BE CONTINUED🔜

 

 

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さようならブッチー!

【106話】

 

変な夢を見た!?

 

でも、あれは、現実だったのか、夢だったののか!?

 

・・・

 

ZZZ・・・

 

何だろう!?体が重いぞ!!

 

俺は、目を開き、重い腹部に目を移す。

 

そこには、黒いモヤみたいな物体がある!?

 

ビックリした俺は、悲鳴を上げるが、声が出ていない!?

 

身体を動かそうとするが、体も動かない!?

 

これは、金縛りなのか!?

 

部屋の電気を付けて確認をしたが、体は動かないし、声も出せないので、俺は諦めた。

 

・・・

 

そして、俺はその物体を見つめる・・・

 

少しづつ目が慣れてきたのが、シルエットがぼんやり浮かんできた。

 

これは、人じゃなくて動物かもしれない。

 

あれ!?ブッチー!?

 

・・・

 

そして、俺は意識を失った・・・

 

目覚めた俺は、あの不思議な体験は、夢だと思い込むようにした。

 

でも、何だか、とても寂しい感じがする。

 

・・・

 

ベッドから起き上がり、階段を降り一階へ。

 

あれ!?外がなんだか、騒がしいぞ!?

 

俺は、眠い目を擦りながら、声のする方に駆け寄る。

 

・・・

 

母「かわいそうだね~」

 

ミナツ「起きてよ!ブッチー」

 

父「ミナツ。もう、ブッチーは死んでるよ」

 

ブッチーは、小屋前で目を閉じ横たわっている。

 

・・・

 

「ブッチー!!」

 

声を掛けても、ブッチーは微動だにしない。

 

そう、ブッチーは死んだのだ。

 

そして、あれは、夢じゃなく、最後のお別れに来たんだ。

 

・・・

 

母とミナツは、泣いている。

 

俺は、悲しいと言うより、寂しい気持ちだった。

 

・・・

 

俺たちは、リビングで朝食を食べる。

 

俺と母の朝食は、白米が主食のザ・日本の朝食。

 

父とミナツは、パン派だ。

 

父「そー言えば、夜中、息苦しいと思ったら、ブッチーが俺のお腹の上に乗っていたよ!」

 

母「私のところにもブッチーが来たよ。もう、気になって朝まで寝れなくて、起きて外を見に行ったら、ブッチーが死んでたの。最後の挨拶に来たんだね!」

 

ミナツ「私のところには、ブッチー来なかったよー!」

 

・・・

 

俺のところにもブッチーは来たけど、俺はそのことを家族に話さなかった。

 

そう言えば、ブッチーは数週間前から、食欲がなかった。

 

いつも、大食いのブッチーが・・・

 

オヤジは、何か薬を与えてたみたいだけど、もう遅かったのだと思う。

 

オヤジの話だと、死因は、フィラリア症と言う感染病らしい。

 

・・・

 

中学生になってから、ブッチーと遊ぶことは、殆どなくった。

 

それでも、学校に行く時と帰宅した時は、ブッチーに挨拶はしていた。

 

頭を撫でてあげると、尻尾を振って喜びをアピールするブッチー。

 

何でも食べるけど、特に骨が好きで、暇あれば咥えていたブッチー。

 

骨が宝物なのか、穴を掘って隠していたブッチー。

 

その、掘った穴の場所を忘れて、別のところを掘っているブッチーを見た時、愛おしかった。

 

お手とお代わりしか出来なかったけど、フリスビーをキャッチするのが上手だったブッチー。

 

・・・

 

もっと、散歩をしてコミュニケーションを取れば良かったなぁ。

 

後悔しても、もう、ブッチーはいない。

 

・・・

 

父「ブッチーを埋葬しよう!108、おまえも手伝え!?」

 

俺とオヤジは、スコップで穴を掘る。

 

穴を掘っていると、ブッチーが隠した沢山の骨が出てきた!?

 

その骨たちと一緒にブッチーを埋葬した。

 

「さようなら。君のことは忘れないよ!今までありがとう!!」

 

・・・

 

 

家は、動物が多い。

 

猫が5匹、メジロが2羽、そして、熱帯魚が数十匹。

 

ブッチーは、死んじゃったけど、こいつらを大事に育てよう。

 

・・・

 

 

もう少しで、2学期が終わる。

 

部活も終わり、やることのない俺は、映画を見たり、音楽やラジオを聴いていた。

 

もちろん、受験勉強もしていたけど、1日2時間までと決めていた。

 

学校から帰り、音楽やラジオを聴き、夕食を食べる。

 

そして、映画鑑賞が終わると21時半ごろ。

 

その後、30分くらいの筋トレ。

 

筋トレ後、24時まで勉強をする。

 

それが、俺のルーティン。

 

・・・

 

23時になると母が夜食を持って来てくれる。

 

俺は、この夜食のために勉強してたと言っても過言ではない!

 

この頃の俺は、メチャクチャ食ってた。

 

朝は白米2合、学校の給食では、お代わりをしまくる。

 

夕食は白米3号、夜食は白米2合&ラーメン特盛。

 

この頃の身長は、181cm、63kgとやや痩せ気味。

 

これだけ、食べてるのに太らないのがコンプレックスだった。

 

・・・

 

 

 

大晦日の夜

To BE CONTINUED🔜

 

 

1話から見る!

草むらでレ〇プ!?

【105話】

 

カオリの要望もあり、部屋の明かりは薄暗い。

 

明るさを調整できるのは、凄く良いが、暗すぎて殆ど見えない。

 

カオリの表情も、BもCも見れないのは悲しい。

 

そして、何より、ポイントが分からない!?

 

あれ!?ここかな?

 

いや、違う気がする。

 

一人で右往左往する姿は、滑稽だと思うが、初めてだから仕方がない。

 

カオリ「そこ違う。もうちょっと、上だよ!」

 

・・・

 

童貞なのが、バレたか!?

 

恥ずかしいけど、ポイントを探す必死な俺。

 

・・・

 

時間がかかったせいか、少し萎えてきた。

 

不味いと思えば思う程、萎える。

 

そして、とうとう園児並みまでダウンしてしまった。

 

・・・

 

カオリ「仕切り直しだね!」

 

カオリのこの一言で、救われた。

 

そして、Aから再トライ。

 

・・・

 

B、そして、再装着。

 

やっとのことで、Cに到達。

 

今までの人生で、こんなに焦ったことはない。

 

しかし、カオリの導きで何とか、童貞を卒業した!

 

ありがとう!カオリ!!

 

俺は、心の中で叫んでていた!

 

・・・

 

それにしても、カオリは慣れている。

 

電気の明るさを調整したのも、カオリだ!?

 

もしかして、このラ〇ホテル、カオリは常連なのか?

 

一つになったことで、カオリのことが全て知りたくなった。

 

・・・

 

「カオリって、今まで経験したことはあるの?」

 

「え~、何でそんなこと聞くの!?」

 

「カオリのこと好きだし、カオリの全てを知りたいから!」

 

・・・

 

「言ってもいいけど、引かない!?」

 

あぁ、やっぱり、俺が初めてじゃないんだ!?

 

・・・

 

やっぱり、聞きたくないかも・・・

 

でも、カオリの過去も知りたい。

 

頭の中がぐちゃぐちゃになり混乱する。

 

・・・

 

自分から聞いといて、今さら取り下げる訳にはいかない。

 

「引かないよ!」

 

・・・

 

「今までだと5人かな!?」

 

えっ!?マジで!?一人じゃなくて五人ですか!?

 

あなたは、まだ中学3年生ですよ!?

 

俺が、童貞だとか、もう、どうでもいい。

 

・・・

 

「やっぱり、引いたよね?」

 

俺は、心を落ち着かせようと、深呼吸をするが、心が整わない。

 

・・・

 

あまりにも混乱した俺は、何かを返そうとする。

 

「へ~、ところで、初めてっていつだったの?」

 

聞かなければ良いのに、何故そんなことを聞いちゃったのか!?

 

俺は、凄く後悔することになる。

 

知らない方が、良いこともある。

 

俺は、そのことを学んだ!

 

・・・

 

「小5の時に中2の先輩に草むらでレ〇プされたの。それが初めてだよ!」

 

小5って!?、レ〇プって!?、5人って!?、しかも、草むら!?

 

あまりにもショックで、言葉が出てこない。

 

・・・

 

「レ〇プって言っても、近所の好きなお兄さんだったし、私は後悔してないよ!」

 

えっ!?カオリは何を言っているのだろう・・・

 

レ〇プされて、後悔してないって、和姦ってこと!?

 

ぐるぐる回転する思考回路、目が回りそうだ。

 

・・・

 

「やっぱり、引いちゃったね!?でも、カオリは後悔してないし、これがカオリだよ!」

 

・・・

 

「そうなんだね、ちょっとビックリしただけだよ!?」

 

俺は、聞いたことを忘れるようにしたが、どうしても頭から離れない。

 

・・・

 

「カオリのこと嫌いになっちゃった!?」

 

嫌いになる訳がないが、ただ心の整理ができないだけ・・・

 

「そんなことないよ。カオリのことは好きだよ・・・」

 

今にも思考停止しそうな中、何とか返す。

 

・・・

 

「私もだよ!それじゃ、もう一回しよーよ!?」

 

複雑の状況の中、二回戦に突入。

 

その間も、いろいろと考えてしまう。

 

俺で6人目だから、1年に1人以上・・・

 

カオリってヤ〇マンなのかな!?

 

こんな状況でも、反応している俺が虚しかった。

 

・・・

 

 

それから、俺とカオリの大人の関係が続いたが、決して心が満たされることはなかった。

 

 

 

さようならブッチー!

To BE CONTINUED🔜

 

 

1話から見る!

イメージトレーニングは完璧!?

【104話】

 

「あれ!?こんなところに公園があるね!?ベンチに座ろうか?」

 

ちょっと、わざとらしかったかな。

 

「うん。そーしよー!」

 

カオリは、笑うと八重歯が可愛い!

 

「カオリは、ミルクティーでいいか?」

 

「私の好み良く知ってるね~」

 

「だって、カオリはミルクティーしか飲まないじゃんか!?」

 

「そんなことなよ~。砂糖とミルク入りにコーヒーもたまーに飲むよ!」

 

俺は最近、ミルクティーにハマっている!

 

・・・

 

 

この公園は、木々に囲まれているので、通行人にベンチは死角になる。

 

また、ベンチ付近には遊具もないので、子供たちもやってこない。

 

俺たちは、奥のベンチに座り、ミルクティーを飲む。

 

そして、見つめ合い、フレンチ・キス

 

フレンチからのディープの流れは、慣れてきた。

 

AからDA、その流れでBに挑戦する!?

 

あれ!?抵抗しないぞ!?

 

そろそろ、直で触れたい。

 

・・・

 

そして、ブラの下に手を滑り込ませる・・・

 

あれ!?きつくて手が入って行かなぞ。

 

・・・

 

「ここじゃ、ダメだよ!」

 

確かに公園でCはもちろん、Bもやり過ぎだよな!?

 

でも、ここじゃッてことは、別のところだったらOKってことだよな。

 

・・・

 

「それじゃ、ホテルに行こうか!?」

 

カオリは、コクんと頷く。

 

俺たちは、ミルクティーの空き缶を屑籠に入れて、ホテルに向かい歩き出す。

 

歩いている間の、会話は何もない。

 

・・・

 

「108、歩くのちょっと早いよ!?」

 

早まる気持ちが、早歩きになっていた。

 

・・・

 

歩くこと約3分、ラ〇ホテルに到着。

 

入り口は、自動ドアだ。

 

中に入ると受付が見えるが、人はいない!?

 

中を覗くと人影があったが、顔までは見えない。

 

手前には、部屋の写真とボタンがある。

 

時間帯なのか、5部屋も空いている。

 

どの部屋にしようかな!?

 

休憩だと、4千円、6千円の2種類あるぞ。

 

写真をよく見ると、6千円の部屋には、露天風呂が付いている。

 

カオリは、散歩下がって、うつ向いている。

 

・・・

 

「カオリは、どっちの部屋がいい?」

 

「私は、どこでも良いよ」

 

俺は、4千円の休憩ボタンを押した。

 

そして、受付のおじちゃん!?から部屋の鍵をもらう。

 

「奥のエレベーターから、3階に上がってくださいね!」

 

おじちゃんは、丁寧に案内をしてくれた。

 

俺たちは、エレベーターに乗り、3階のボタンを押す。

 

部屋番号は、303号室。

 

部屋前に着き、鍵穴に鍵を入れる。

 

あれ!?既に開いてるみたいだ。

 

そして、ドアを開けると廊下があり、正面に扉がある。

 

左手にも二つのドアがある。

 

開けてみると、トイレとお風呂だった。

 

お風呂は、二人で入れる広さだ。

 

俺「風呂広いね!?」

 

カオリ「そーだね!先に入っていいよ!」

 

そうか、ことの前には、風呂に入るがエチケットだよな。

 

俺は、室内をいろいろ見たいので、風呂はカオリに譲った。

 

・・・

 

部屋には、大きなベッドが一つある。

 

これは、ダブルベッドかな!?

 

枕が四つあり、その上には、スイッチとボリュームと液晶画面がある。

 

枕が四つ?なぜ!?

 

・・・

 

スイッチを押すと曲が変わった。

 

あれ!?これってUSENかも!?

 

カオリがシャワーを浴びている間、ムーディーな選曲にし、ボリュームを上げてみた。

 

・・・

 

あれって、なんだろ?

 

「こ、これは!?大人のオモチャの自販機だ!?」

 

これは、どんな風に使用する道具なんだろう!?

 

一人用なのか、二人用なのかも分からない。

 

・・・

 

隣には、冷蔵庫があり有料だ。

 

おぉっ!ビールもあるぞ!?

 

景気づけに飲んでみようかと一瞬思ったが、俺はビールが嫌いだった。

 

インスタントコーヒーや紅茶は、無料で飲めるらしい。

 

俺は、インスタントコーヒーを飲み、高まる心を落ち着かせる。

 

本日、大人の階段を一歩昇ります!

 

インスタントコーヒーを飲み終わり、カオリを待つ。

 

もう、15分も経っているけど、カオリは何をしているのだろう?

 

2時間しかないので、早く上がって来てもらいたい。

 

・・・

 

俺は、カオリを待っている間、妄想像する。

 

もう、イメージトレーニングは完璧だ!

 

「ガチャ!」

 

ようやくドアが開いた。

 

「ゴメンね~!ドライヤーが小さくて、なかなか髪が乾かなくってさ~。108もシャワー浴びてきてね!」

 

おぉっ!カオリのバスローブ姿は超絶セクシーで、とてもかわいい!

 

今すぐにでも、抱き着きたいが、俺はクールを装いシャワー室に向かった。

 

・・・

 

朝シャンしてきたし、洗うのは体だけで良いか。

 

俺は、ボディーソープで、体を念入りに洗う。

 

そして、歯磨きをし、モンダミンでお口をクチュクチュする。

 

「ハァー!」

 

口臭、問題ないし!

 

俺は、マッハでシャワー室から出る。

 

「108、シャワー早くない!?」

 

「うん。朝シャンしてきたから、髪は洗わなかったよ!」

 

「朝シャンって、ほぼ、坊主じゃん!?」

 

「だよねー!でも、朝シャンは男の身だしなみだよ!?」

 

・・・

 

 

カオリは、布団の中に入ってスタンバイ中!?

 

俺は、モジモジしながら、布団をめくり、ベッドイン。

 

そして、A or Bと流れ良くこと進める。

 

まるで、ましょまろみたいな、このボディー。

 

俺は、とっても幸せである。

 

・・・

 

そして、いよいよ、秘密の入り口に・・・

 

たぶんだけど、ここで、合っているよな!?

 

童貞だと知られたくない俺は、カオリに聞くことはできない。

 

カオリの表情や吐息で、確認をする。

 

今のところ、順調だと思う!?

 

・・・

 

前戯タイムが分からいが、そろそろ、いいかもしれない!?

 

コ〇ドームは、ベッド脇のテーブルの上にあるのは、リサーチ済み。

 

付け方も、家でシミュレーション済み。

 

練習の成果もあり、コ〇ドームを難なく装着!

 

そして。

 

・・・

 

 

 

草むらでレ〇プ!?

To BE CONTINUED🔜

 

 

1話から見る!

デパートの屋上にて

【103話】

 

野球部は、補欠のまま引退。

 

そして、彼女に振られる。

 

しかも、大阪男に取られた。

 

俺は、落ち込んでいた。

 

そんな中、カオリちゃんと出会えた!

 

ただ、彼氏がいる場合は、諦めようと思っていた。

 

理由は、俺が彼女を奪われて、悲しくて悔しかったから。

 

・・・

 

でも、カオリちゃんには、彼氏がいない。

 

好きな人は、いるのだろうか!?

 

・・・

 

 

「俺は、いないよ!只今彼女募集中です!」

 

「へ~、そうなんだ。好きな人はいるの?」

 

「ずっと、気になっている人はいるよ!」

 

「どんな人?同じ中学の人!?」

 

俺は頭を横に振る。

 

「この学習塾に通ってる人だよ」

 

「へ~、男の子?女の子?」

 

カオリの顔がニヤついている。

 

こいつ、俺をからかっているな!?

 

「うん。友達のシンジだよ!」

 

カオリの顔がキョトンとする。

 

俺はニヤリ。

 

「シンジは、友達として好きだけど、恋愛感情はないよ!」

 

カオリは少し、ホッとしてる様だ。

 

「それで、恋愛対象者はいるのかな~?」

 

「いるよ!俺の目の前に。・・・」

 

・・・

 

沈黙が痛い。

 

カオリちゃんは、うつ向いてる。

 

どっちだか分からない表情をしている。

 

また、振られるのか!?

 

それとも・・・

 

「私も気になる人は、いるよ」

 

・・・

 

誰だろう!?

 

俺だったら嬉しいけど、違う可能性の方が高い。

 

遠い男より、近い男が良いに決まっている!?

 

俺は、遠距離恋愛で振られたことにで、疑心暗鬼になっていた。

 

・・・

 

「そうなんだぁ。同じ学校の人!?」

 

「違うよ!私の目の前にいる人だよ」

 

俺は周りを見渡し、そして、小さくガッツポーズをした!

 

もう、ニヤニヤが止まらない。

 

カオリちゃんは、赤ら顔でうつ向いてる。

 

・・・

 

俺「提案があります!毎週、月曜日の塾前にデートしようよ!?」

 

「うん。私で良ければ!OKよん!」

 

・・・

 

それから、俺たちは、月曜日にデートをするのがルーティンになった。

 

茶店で、駄弁ったり、テスト勉強をすることもあった。

 

そして、3回目のデートで、キスをした。

 

デパートの屋上だったけど、俺には衝撃だった!?

 

あれ!?舌がニョロっと口の中に入っていたぞ!?

 

こ、これは、ディープキスってやつだ!?

 

あまりの衝撃だったけど、俺なりにお返しをしてみた。

 

こ、これは、かなりのローングタイムだ!?

 

息をするのが、とても大変で、苦しい。

 

「コツコツコツ・・・」

 

しかも、誰かが近くを歩いている。

 

「ヒソヒソヒソ・・・」

 

これは、公開キスだ!?

 

恥ずかしいけど、何だか興奮する俺もいる!?

 

・・・

 

カオリは、間違いなく経験者だ!

 

そう思うと、気になって仕方がない。

 

元カレなのか!?

 

元カレと何回!?

 

それとも、元カレがたくさんいたりして!?

 

過去のことだけど、俺はジェラシーは、沸点まで上昇した!

 

それは、俺はいまだに童貞だからだ。

 

急に自信もなくなってきた。

 

・・・

 

聞きたいけど、聞けないもどかしさ。

 

ジェラシーと興奮が入り混じった、この感情はなんだ!?

 

・・・

 

日に日にカオリを俺の物にしたい感情が大きくなった。

 

我慢ができなくなった俺は、日曜日にカオリに会いに行った。

 

俺の町には、電車が走ってないので、バスに乗って40分。

 

・・・

 

「108、休みの日まで、会いに来てくれてありがとう!」

 

あれ!?カオリの雰囲気がいつもと違うぞ。

 

少し、化粧をしているのか!?

 

髪もポニーテール、そしてミニスカ。

 

いつもに増して、メチャメチャ色っぽい。

 

カオリもその気なのかも!?

 

俺は、その気満々だ!!

 

・・・

 

 

今日の俺のプランは、こうだ!

 

ランチをしてから、公園に行きキスをする。

 

そして、その気になった俺たちは、ラ〇ホテルへ。

 

そう、日曜日のデパートは、人通りが多く恥ずかしいので、公園にした。

 

公園もラ〇ホテルの場所もリサーチ済み。

 

・・・

 

 

俺たちは、公園近くのファミレスでランチをする。

 

興奮する俺は、ハンバーグの味が分からない。

 

カオリと会話をしながらも、頭の中は、常にシミュレーション状態。

 

断られたらどうしようとか、生理だったらどうしようとか。

 

初めてだから、自信もない。

 

「108、私の話聞いてる!?」

 

「あぁ、ごめん!カオリのことを考えてた!?」

 

「カオリは、目の前にいるよ!それで、何を考えていたの!?」

 

「まぁ、いろいろとだよ!」

 

「なにそれ~教えてよ~」

 

・・・

 

「そろそろ、出ようか!」

 

「うん。この後、どーする?」

 

「ちょっと、散歩でもしようか!?」

 

「え~、108って、お爺ちゃんみたい笑」

 

そして、リサーチした公園に向かう。

 

・・・

 

 

 

イメージトレーニングは完璧!?

To BE CONTINUED🔜

 

 

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