108 Blog

If you can dream it, you can do it.

さようならブッチー!

【106話】

 

変な夢を見た!?

 

でも、あれは、現実だったのか、夢だったののか!?

 

・・・

 

ZZZ・・・

 

何だろう!?体が重いぞ!!

 

俺は、目を開き、重い腹部に目を移す。

 

そこには、黒いモヤみたいな物体がある!?

 

ビックリした俺は、悲鳴を上げるが、声が出ていない!?

 

身体を動かそうとするが、体も動かない!?

 

これは、金縛りなのか!?

 

部屋の電気を付けて確認をしたが、体は動かないし、声も出せないので、俺は諦めた。

 

・・・

 

そして、俺はその物体を見つめる・・・

 

少しづつ目が慣れてきたのが、シルエットがぼんやり浮かんできた。

 

これは、人じゃなくて動物かもしれない。

 

あれ!?ブッチー!?

 

・・・

 

そして、俺は意識を失った・・・

 

目覚めた俺は、あの不思議な体験は、夢だと思い込むようにした。

 

でも、何だか、とても寂しい感じがする。

 

・・・

 

ベッドから起き上がり、階段を降り一階へ。

 

あれ!?外がなんだか、騒がしいぞ!?

 

俺は、眠い目を擦りながら、声のする方に駆け寄る。

 

・・・

 

母「かわいそうだね~」

 

ミナツ「起きてよ!ブッチー」

 

父「ミナツ。もう、ブッチーは死んでるよ」

 

ブッチーは、小屋前で目を閉じ横たわっている。

 

・・・

 

「ブッチー!!」

 

声を掛けても、ブッチーは微動だにしない。

 

そう、ブッチーは死んだのだ。

 

そして、あれは、夢じゃなく、最後のお別れに来たんだ。

 

・・・

 

母とミナツは、泣いている。

 

俺は、悲しいと言うより、寂しい気持ちだった。

 

・・・

 

俺たちは、リビングで朝食を食べる。

 

俺と母の朝食は、白米が主食のザ・日本の朝食。

 

父とミナツは、パン派だ。

 

父「そー言えば、夜中、息苦しいと思ったら、ブッチーが俺のお腹の上に乗っていたよ!」

 

母「私のところにもブッチーが来たよ。もう、気になって朝まで寝れなくて、起きて外を見に行ったら、ブッチーが死んでたの。最後の挨拶に来たんだね!」

 

ミナツ「私のところには、ブッチー来なかったよー!」

 

・・・

 

俺のところにもブッチーは来たけど、俺はそのことを家族に話さなかった。

 

そう言えば、ブッチーは数週間前から、食欲がなかった。

 

いつも、大食いのブッチーが・・・

 

オヤジは、何か薬を与えてたみたいだけど、もう遅かったのだと思う。

 

オヤジの話だと、死因は、フィラリア症と言う感染病らしい。

 

・・・

 

中学生になってから、ブッチーと遊ぶことは、殆どなくった。

 

それでも、学校に行く時と帰宅した時は、ブッチーに挨拶はしていた。

 

頭を撫でてあげると、尻尾を振って喜びをアピールするブッチー。

 

何でも食べるけど、特に骨が好きで、暇あれば咥えていたブッチー。

 

骨が宝物なのか、穴を掘って隠していたブッチー。

 

その、掘った穴の場所を忘れて、別のところを掘っているブッチーを見た時、愛おしかった。

 

お手とお代わりしか出来なかったけど、フリスビーをキャッチするのが上手だったブッチー。

 

・・・

 

もっと、散歩をしてコミュニケーションを取れば良かったなぁ。

 

後悔しても、もう、ブッチーはいない。

 

・・・

 

父「ブッチーを埋葬しよう!108、おまえも手伝え!?」

 

俺とオヤジは、スコップで穴を掘る。

 

穴を掘っていると、ブッチーが隠した沢山の骨が出てきた!?

 

その骨たちと一緒にブッチーを埋葬した。

 

「さようなら。君のことは忘れないよ!今までありがとう!!」

 

・・・

 

 

家は、動物が多い。

 

猫が5匹、メジロが2羽、そして、熱帯魚が数十匹。

 

ブッチーは、死んじゃったけど、こいつらを大事に育てよう。

 

・・・

 

 

もう少しで、2学期が終わる。

 

部活も終わり、やることのない俺は、映画を見たり、音楽やラジオを聴いていた。

 

もちろん、受験勉強もしていたけど、1日2時間までと決めていた。

 

学校から帰り、音楽やラジオを聴き、夕食を食べる。

 

そして、映画鑑賞が終わると21時半ごろ。

 

その後、30分くらいの筋トレ。

 

筋トレ後、24時まで勉強をする。

 

それが、俺のルーティン。

 

・・・

 

23時になると母が夜食を持って来てくれる。

 

俺は、この夜食のために勉強してたと言っても過言ではない!

 

この頃の俺は、メチャクチャ食ってた。

 

朝は白米2合、学校の給食では、お代わりをしまくる。

 

夕食は白米3号、夜食は白米2合&ラーメン特盛。

 

この頃の身長は、181cm、63kgとやや痩せ気味。

 

これだけ、食べてるのに太らないのがコンプレックスだった。

 

・・・

 

 

 

大晦日の夜

To BE CONTINUED🔜

 

 

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