さようならブッチー!
【106話】
変な夢を見た!?
でも、あれは、現実だったのか、夢だったののか!?
・・・
ZZZ・・・
何だろう!?体が重いぞ!!
俺は、目を開き、重い腹部に目を移す。
そこには、黒いモヤみたいな物体がある!?
ビックリした俺は、悲鳴を上げるが、声が出ていない!?
身体を動かそうとするが、体も動かない!?
これは、金縛りなのか!?
部屋の電気を付けて確認をしたが、体は動かないし、声も出せないので、俺は諦めた。
・・・
そして、俺はその物体を見つめる・・・
少しづつ目が慣れてきたのが、シルエットがぼんやり浮かんできた。
これは、人じゃなくて動物かもしれない。
あれ!?ブッチー!?
・・・
そして、俺は意識を失った・・・
目覚めた俺は、あの不思議な体験は、夢だと思い込むようにした。
でも、何だか、とても寂しい感じがする。
・・・
ベッドから起き上がり、階段を降り一階へ。
あれ!?外がなんだか、騒がしいぞ!?
俺は、眠い目を擦りながら、声のする方に駆け寄る。
・・・
母「かわいそうだね~」
ミナツ「起きてよ!ブッチー」
父「ミナツ。もう、ブッチーは死んでるよ」
ブッチーは、小屋前で目を閉じ横たわっている。
・・・
「ブッチー!!」
声を掛けても、ブッチーは微動だにしない。
そう、ブッチーは死んだのだ。
そして、あれは、夢じゃなく、最後のお別れに来たんだ。
・・・
母とミナツは、泣いている。
俺は、悲しいと言うより、寂しい気持ちだった。
・・・
俺たちは、リビングで朝食を食べる。
俺と母の朝食は、白米が主食のザ・日本の朝食。
父とミナツは、パン派だ。
父「そー言えば、夜中、息苦しいと思ったら、ブッチーが俺のお腹の上に乗っていたよ!」
母「私のところにもブッチーが来たよ。もう、気になって朝まで寝れなくて、起きて外を見に行ったら、ブッチーが死んでたの。最後の挨拶に来たんだね!」
ミナツ「私のところには、ブッチー来なかったよー!」
・・・
俺のところにもブッチーは来たけど、俺はそのことを家族に話さなかった。
そう言えば、ブッチーは数週間前から、食欲がなかった。
いつも、大食いのブッチーが・・・
オヤジは、何か薬を与えてたみたいだけど、もう遅かったのだと思う。
オヤジの話だと、死因は、フィラリア症と言う感染病らしい。
・・・
中学生になってから、ブッチーと遊ぶことは、殆どなくった。
それでも、学校に行く時と帰宅した時は、ブッチーに挨拶はしていた。
頭を撫でてあげると、尻尾を振って喜びをアピールするブッチー。
何でも食べるけど、特に骨が好きで、暇あれば咥えていたブッチー。
骨が宝物なのか、穴を掘って隠していたブッチー。
その、掘った穴の場所を忘れて、別のところを掘っているブッチーを見た時、愛おしかった。
お手とお代わりしか出来なかったけど、フリスビーをキャッチするのが上手だったブッチー。
・・・
もっと、散歩をしてコミュニケーションを取れば良かったなぁ。
後悔しても、もう、ブッチーはいない。
・・・
父「ブッチーを埋葬しよう!108、おまえも手伝え!?」
俺とオヤジは、スコップで穴を掘る。
穴を掘っていると、ブッチーが隠した沢山の骨が出てきた!?
その骨たちと一緒にブッチーを埋葬した。
「さようなら。君のことは忘れないよ!今までありがとう!!」
・・・
家は、動物が多い。
猫が5匹、メジロが2羽、そして、熱帯魚が数十匹。
ブッチーは、死んじゃったけど、こいつらを大事に育てよう。
・・・
もう少しで、2学期が終わる。
部活も終わり、やることのない俺は、映画を見たり、音楽やラジオを聴いていた。
もちろん、受験勉強もしていたけど、1日2時間までと決めていた。
学校から帰り、音楽やラジオを聴き、夕食を食べる。
そして、映画鑑賞が終わると21時半ごろ。
その後、30分くらいの筋トレ。
筋トレ後、24時まで勉強をする。
それが、俺のルーティン。
・・・
23時になると母が夜食を持って来てくれる。
俺は、この夜食のために勉強してたと言っても過言ではない!
この頃の俺は、メチャクチャ食ってた。
朝は白米2合、学校の給食では、お代わりをしまくる。
夕食は白米3号、夜食は白米2合&ラーメン特盛。
この頃の身長は、181cm、63kgとやや痩せ気味。
これだけ、食べてるのに太らないのがコンプレックスだった。
・・・
To BE CONTINUED🔜