108 Blog

If you can dream it, you can do it.

新たなる出会い

【第23話】

 

新居への引っ越しも無事に終わった。

 

俺とミナツの部屋は、2階の南東側。

 

7畳の部屋に2段ベットと学習机×2を置くと狭い。

 

しかし、新築だし、壁が真っ白だ!

 

ぼろアパートと比べたら、ここは天国だ!!

 

 

【1階の間取り】

 

ダイニングキッチンには、カウンターキッチンがある。

 

リビングには、ソファーとシャンデリア。

 

階段を挟み、10畳の和室と縁側。

 

車庫が2台分あり、芝生の庭もある。

 

裏庭には、ブッチーの犬小屋がある。

 

【2階の間取り】

 

俺とミナツの部屋。

 

階段を挟んで両親の部屋。

 

その奥には、6畳ぐらいの広いベランダがある。

 

 

4人家族には十分だ。

 

いよいよ、新生活の始まりだ!!

 

 

 

【新居からの初登校日】

 

隣のクラスのオジサンがいる。

 

オジサンは、あだ名だ。

 

まぁ、見た目が老けてるから、誰かがノリでつけたんだろ。

 

子供が付ける、あだ名はくだらない物が多い。

 

オジサンと俺の家は、徒歩3分くらい。

 

俺とオジサンは同じ班なので、一緒に登校する。

 

 

班は違うけど、同級生のシンジとノリオも合流した。

 

俺「おはよう!今日からよろしくな!!」

 

ノリオ「おはよう!108君。ところで、ヤスノリ君って知ってる?」

 

!?

 

俺「あぁ、知ってるよ!」

 

違うクラスだから、話したことないけど。

 

シンジ「俺たち、ヤスノリ君に殴られたことあって」

 

オジサン「俺は殴られたことないけど、この間、5年生が殴られると見たよ」

 

ノリオ「この辺で、ヤスノリ君に逆らえる小学生はいないよ」

 

シンジ「ナイフも持ってるみたいだし、噂だとお父さんを殺したみたいだよ」

 

俺「あいつ、そんなヤバい奴なの?」

 

刺されたくないし、関わらないでいよっと。

 

そう心に決めた直後。

 

オジサン「後ろから、ヤスノリ君が歩いてくるよ」

 

振り返る俺。

 

身長は俺より少し低めだけど、太っている。

 

ほっぺが赤いジャイアンみたいな奴。

 

言われてみたら、強そうだ!

 

俺からジャイアンに話しかけた。

 

「ヤスノリ君、今日からよろしく!」

 

ジャイアン「・・・・・・」

 

何だコイツ、感じ悪いな。

 

ジャイアンは、俺を無視して通り過ぎた。

 

 

後方から声がする。

 

知らない奴等。

 

オジサン、シンジ、ノリオがそいつ等に挨拶をする。

 

「おはようございます!」

 

A君「108君、引っ越してきたの?」

 

B君「噂は聞いていたけど、本当だったんだ。」

 

俺「お前ら誰?」

 

A君「あっ、ごめん。俺5年生のタジマ」

 

B君「俺はヤジマ」

 

見たことない奴らだと思ったら、2人とも5年生だった。

 

タジマ「108君、俺たちの話を聞いてもらって良いかな?」

 

俺「いいけど、何?」

 

タジマ「俺達が貸したゲームソフトが返ってこなくて、困ってるんだ」

 

誰に!?

 

ヤジマ「108君から、ヤスノリ君に返すように言ってもらえないかな?」

 

俺「なんで俺が、、、自分で言えばいいじゃん!」

 

タジマ「怖くて言えないよ」

 

ヤジマ「あいつ、すぐキレるし、殴られたこともあるし」

 

コイツ等か、ジャイアンに殴られてた5年生って。

 

ノリオ「俺達の皆、ヤスノリ君にやられてるし、108君、お願い!」

 

5人から頼まれた俺は、少し考えたて、その話を引き受けた。

 

 

 

ブンブンパンチへと続く。

 

 

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