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If you can dream it, you can do it.

生まれてはじめてのワクワク

【第22話】

 

家がアパートだったことあり、俺は虐められていた。

 

嫌な思いをする度に両親に思いを伝えた。

 

僕も一軒家に住みたい。

 

ぼろいアパートには、もう住みたくない。

 

とか、、、

 

3年生になってからは、言うのを止めた。

 

諦めたからだ。

 

俺は一生、ボロアパート暮らなんだと諦めた。

 

小学3年生で、悟ったみたいだ。

 

そんなある日、お父さんから重大発表が。

 

 

 

半年前の夕方。

 

家に帰ると両親と知らないおじさんが居間で何かを話していた。

 

何やら図面を見ながら話している。

 

おじさん「それでは、契約で良いですね!」

 

お父さん「はい。よろしくお願いします!」

 

そして、次の瞬間。

 

紙袋から、何かが出てきた。

 

見たことのない札の束がテーブルに置かれた。

 

白い紙テープで巻かれて束が10束。

 

お父さんに聞いたら、頭金の1千万円だったらしい。

 

めちゃくちゃ大金だ!!

 

お父さん「待たせたけど、半年後に一軒家が建つぞ!!」

 

俺はガッツポーズをし、小躍りを始めた笑。

 

最近は、家の事で虐められることは無くなったけど。

 

やはり、とても、めちゃくちゃ嬉しい!!

 

俺「俺の部屋もあるの?」

 

お父さん「お前とミナツ部屋もあるぞ!」

 

妹と同じ部屋みたいだ。

 

ちょっとだけ残念だけど、やっぱり嬉しい!

 

お母さん「お前が中学生になったら、1人部屋にするからね」

 

今回のワクワクは今までと次元が違う。

 

はじめてかもしれない。

 

こんなに心が弾むのは。

 

俺「どこに家を建てるの?」

 

お父さん「ここから車で15分くらいの所だ」

 

同じ町内への引っ越しなので、学校は変わらないみたいだ。

 

 

別の町に引っ越ししたかったなぁ。

 

サクラちゃんの町とか、、、

 

一瞬だけ、そう思ったけど。

 

隣で、ミナツも小躍りしていた笑。

 

目の前が明るくなったのを実感した。

 

 

ただ、鳩は連れていけないみたいだ。

 

鳩は残念だけど、ブッチーとは暮らせるし、まぁ、いいか。

 

 

 

新たなる出会い

へと続く。

 

 

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