108 Blog

If you can dream it, you can do it.

お母さんが泣いた

【第20話】

 

この頃の俺は、サッカーの練習には行かなくなっていた。

 

喧嘩も日常茶飯事だった。

 

同級生のタクヤとヨシダが塾で、虐められたと聞いたら。

 

隣町の学校にまで乗り込んで、そいつを殴り倒した。

 

タクヤとヨシダは、カズトを虐めてた奴だ。

 

 

気が付いたら、子分が4人になっていた。

 

周りからは『108軍団』と言われ恐れられていた。

 

俺の子分は、マナブ、リーマン、タクヤ、ヨシタだ。

 

4人共、虐めから助けた奴らだ。

 

だから、軍団と言っても、俺以外喧嘩が弱い笑

 

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その日の俺は、落ち込んでいた。

 

家庭訪問だからだ。

 

家で待っていると先生がやって来た。

 

俺は、勉強が出来ない。

 

そもそも、勉強をした事がない。

 

通知表は、良くて3。

 

体育だけは、5だった。

 

学校で、喧嘩する事も多かったから、先生には何度も叱られてる。

 

椅子に掛けた先生。

 

何を言われるのだろう。

 

先生「108くん、悩み事があるみたいです!」

 

母「そうなんですか!?」

 

俺「えっ、別にないけど」

 

悩み事はあるけど、誰にも話したことがない。

 

もちろん、先生にも話したことはない。

 

、、、、、、

 

先生「これを見てください」

 

テーブルに出されたのは、漢字ドリル。

 

ページを開く先生。

 

先生「漢字1文字に1ページを使用しています」

 

それと。

 

筒の中から、大きな画用紙を出した。

 

先生「写生会で108君が描いた絵です」

 

そこには、画用紙の真ん中に黒い模様が1つあるだけ。

 

俺には、先生が何のことを言っているのか解らない。

 

お母さんは、複雑な表情をしている。

 

母は、俺の目を見て。

 

「漢字ドリルは、1マスに1文字ずつ書くんだよ」

 

!?

 

俺「何で?そんなこと言われた事ないよ」

 

先生も複雑の表情だをしている。

 

母「この真ん中の黒い模様は何?」

 

俺「牛を近くで見て描いたらこうなっただけだよ」

 

先生曰く、俺は変わっているみたいだ。

 

喧嘩ばかりしてるし、いつも傷だらけだし。

 

先生は、本当に心配しているようだった。

 

 

先生が帰った後。

 

母「ごめんね、私のせいで」

 

、、、、、、

 

泣いてる母を見て、俺も泣いた。

 

 

 

鳩とブッチーと化け猫

へと続く。

 

 

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