108 Blog

If you can dream it, you can do it.

幻のゴールデンコンビ

【47話】

 

『お前の心は腐ってる』ってるって、どういう意味ですか!?

 

自分の部屋で考えていた。

 

、、、、、、

 

松山先生から、サッカーのセンスがあるって言われたこと。

 

今、思えば、少しだけ嬉しい。

 

けど、お前の心は腐ってる!

 

この言葉が、ループし続ける。

 

俺は、ダメな人間なのか?

 

悲しい、悔しい、情けない。

 

そんな感情は、今までに何度も思ったことがあるけど。

 

この判らない感情は、初めてだった。

 

、、、、、、

 

 

翌日、部活に出るかどうか迷っていた。

 

松山先生は、もちろん。

 

サッカー部、全員に俺の心は腐っていると思われている。

 

たぶん、、、

 

人に見られるのは、慣れてるけど。

 

そう思われてるが嫌だった。

 

、、、、、、

 

それとも、俺に部活を辞めてもらいたいのか?

 

色々なことが、頭の中を交差する。

 

、、、、、、

 

俺は憂鬱になり、学校に行くのも嫌になっていた。

 

朝食を食べ終え、玄関に向かう。

 

靴を履き、ふと横を見る。

 

そこには、サッカーボールがあった!?

 

このサッカーボールは、一度も使用したことのない。

 

見た目は、汚いし、使い込まれている感じのサッカーボール。

 

 

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トモオ君が亡くなってから、数週間後。

 

家の電話が鳴った。

 

母「はい!〇〇です!」

 

母が電話に出るとの声のトーンが高すぎる!

 

なんで、こんなに声が変わるのかが不思議だ。

 

母「108、トモオ君のお父さんから電話だよ」

 

えっ、トモ父から!?

 

なんだろ?

 

俺「はい、はい。わかりました。明日の10時に行きます!」

 

、、、、、、

 

翌日、トモオ君の家に自転車で向かった。

 

「ピンポーン!」

 

トモオ父「わざわざありがとうございます」

 

俺は、トモオ君の部屋に通された。

 

トモオ君の部屋は、少し散らかっていた。

 

学習机の上には、アルバムが置いてある。

 

トモオ父「ここを引っ越す事になって。トモオの私物を整理してる所です。良かったら108君、トモオの私物をもらってくれますか?」

 

昨日の電話で、渡したい物があるって話してたけど、トモオ君の私物だった。

 

もらうって言っても、何をもらえば良いか解らない。

 

ファミコンソフトもらうのも、キン消しをもらうのも何か違う。

 

俺が困惑してると、サッカーボールを手渡された!?

 

トモオ父「このサッカーボールは、静岡県の大会で、トモオが初優勝した時。ご褒美でプレゼントした物なんだ」

 

、、、、、、

 

「私が持っていても仕方がないから、108君に使ってもらい!トモオも喜ぶと思う」

 

俺は、そのサッカーボールを受け取った。

 

 

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トモオ父にもらったサッカーボール。

 

トモオ君が大事にしていたサッカーボール。

 

、、、、、、

 

トモオ君は、中学生になったら、サッカー部に入りたいと言っていた。

 

お父さんに遠慮していたと思う。

 

クラブチームやサッカー少年団は、月謝が掛かる。

 

しかし、中学校の部活には、月謝が無い。

 

お父さんもトモオ君にサッカーを続けさせたいと思っていたと思う。

 

、、、、、、

 

俺は、このサッカーボールを見た時、思い出した!

 

トモオ「中学生になったら、サッカー部に入って、試合がしたい!」

 

俺「いいね!コンビを組もう!!」

 

トモオ「じゃあ、俺が翼で。108君が小次郎な!」

 

って、ライバルチームだし笑。

 

そんな、約束を思い出した。

 

、、、、、、

 

俺は、トモオ君の分もサッカーを続けよう。

 

そう思ったら、ヤル気がこみ上げてきた!

 

 

 

自己最高記録達成

へと続く。

 

 

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