108 Blog

If you can dream it, you can do it.

早稲田大学VS慶応義塾大学

【111話】

 

今日は、中学校の卒業式。

 

入学式はハードだったけど、卒業式は何事もなく終わった。

 

「108、記念写真撮ろうぜー!!」

 

タキタ、ケンジ、パチオ、クワタ、シンジ、リンちゃん、マドカちゃん、ユウコちゃんの9人で写真を撮った。

 

ユウコちゃんは、ケンジの彼女。

 

最近、サモハンキンポー似のケンジにも彼女ができた。

 

従兄のリョウジ君もそうだけど、デブはモテる。

 

人は中身も重要だと思い知った。

 

サモハン・ケンジは、俺と同じ〇〇工業高校に一般入試で受かっていた。

 

「科は違うけど、高校でもよろしくな!サモハン・ケンジ!!」

 

「おい!サモハン言うな!・・・よろしくな!108」

 

同じ中学から〇〇工業高校に入学することになったのは、ケンジ、マサオ、レイコの4人。

 

マサオは幼馴染だけど、いろいろとあって今はつるんでない。

 

レイコちゃんは、小学生の時はおてんば娘、中学からは女性になっていた。

 

どちらかというとヤンキー側で、野球部のコジマと付き合っていた。

 

噂だと、コジマは〇〇工業高校に野球推薦で入る予定だったけど、落ちたらしい。

 

コジマの球速は、エース級だったけど、ノーコンだし、素行が悪い。

 

おまえが受かるはずがないと俺は思った。

 

レイコちゃんは、コジマと同じ高校に行きたくて〇〇工業高校を受験して受かった。

 

しかし、レイコちゃんは、可愛そうだ。

 

彼氏がいないのに工業高校って・・・

 

・・・

 

「108くん、第二ボタンもらっていいかな!?」

 

俺のボタンは、カオリに渡す約束をしていた。

 

「いいよ!どうぞ」

 

「ありがとう!私の宝物にするね!!」

 

やっぱり、マドカちゃんの笑顔はドキッとする可愛さがある。

 

まぁ、カオリには、第三ボタンを第二ボタンに移動して渡せば良いか!?

 

バレることはないので、それくらいいいよね。

 

・・・

 

 

春休み期間にオヤジとラグビーの試合を見に行く。

 

早稲田大学VS慶応義塾大学。

 

試合を生で見るのは初めてだった。

 

「やっぱり、大学生は体がデカい!?」

 

今の俺は181cm、75kgと普通体系。

 

しかも、中三の冬で成長が止まってしまった。

 

理由は、たぶん、酒と煙草を始めたからだと思う。

 

両親やカオリには内緒にしていたが、俺は隠れて酒と煙草をやっていた。

 

在学中は、登校前と下校中、そして夕食後に外に出て吸っていた。

 

春休みになってからは、酒もコンスタントに飲み始めていた。

 

基本、夕食後、自分の部屋で飲んでいたが、親にバレることはなかった。

 

・・・

 

中三で181cmだったので、高校では185cmオーバーになる予定だったのに、思い通りに体は成長しなかった。

 

早稲田大学VS慶応義塾大学の試合は、興奮そのものだった。

 

「おまえの高校もラグビー強豪校だろ!?ホントに大丈夫か?」

 

オヤジは、ヤンチャ坊主だったくせに俺に対しては、とても慎重だった。

 

中一の時に空手をしたいと言った時も、空手なんかしたら鼻や歯が折れるぞって言って、空手をやらせてもらえなかった。

 

俺の頭をカチ割ったくせに、良く言うよと思っていた。

 

「問題ないよ!俺は〇〇工業高校でラグビーをするよ!」

 

・・・

 

そして、後半戦。

 

タックルが首に入ってしまい倒れてしまった。

 

動かないラガーマンは、すぐに担架が乗せられ退場する。

 

「あれは、ヤバい倒れ方をしたから、もうダメかもな!?」

 

その後、運ばれたラガーマンは試合には戻らなかった。

 

やっぱり、ラグビーはメチャハードだな!

 

少しだけ、ビビったが、俺の決意は変わらなった。

 

そして、試合終了。

 

ラグビーをやめた方がいい!打ち所が悪いと下半身不随になるぞ!耳も潰れて女にモテなくなるぞ!」

 

オヤジは、俺にラグビーをやらせないつもりだ。

 

しかし、俺はもう、大人な高校生だ!?

 

オヤジの言うことなんか聞いてられっかよ。

 

「オヤジが何と言おうと俺は、ラグビーをするよ!」

 

・・・

 

 

 

寂しい別れ

To BE CONTINUED🔜

 

 

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