108 Blog

If you can dream it, you can do it.

天国から地獄へ

【90話】

 

アオイは、目を閉じている。

 

俺は、初めての『B』に挑む。

 

・・・

 

服の上からだけど、わかる。

 

これが、噂のBか!?

 

俺の興奮は、今がMAX!!

 

アオイの吐息が漏れる。

 

・・・

 

そろそろ『C』に挑戦してみよう。

 

・・・

 

手を下に移動させる。

 

そして・・・

 

「ちょっと待って!」

 

えぇっ!?この流れで、ストップが入った。

 

・・・

 

俺「どーしたの?」

 

・・・

 

アオイ「私、こわいの・・・」

 

アオイの体は、震えている。

 

・・・

 

俺「おれも初めてだから、大丈夫だよ!」

 

この熱くなった体を止めることができない!

 

アオイ「そうじゃないの。108くんのことは、好きだから、いいかなって思っていたけど・・・」

 

アオイは、泣いている。

 

・・・

 

アオイが泣いているのを見たのは、初めてだ。

 

「ごめん!俺もアオイのことが好きだから、そうしたいなって思ったけど。今日じゃ無かったよね。ごめんなさい!」

 

・・・

 

アオイ「違うの、108くんに秘密にしてることがあるの。でも、このことを話しちゃうと、108くんと一緒にいれなっちゃう・・・」

 

メチャ重い空気だ。

 

でも、秘密って、なんだろう?

 

気になるけど、聞いちゃいけない気がする。

 

・・・

 

どうしよう、聞くに聞けないし、かける声がみつからない。

 

沈黙が続く・・・

 

・・・

 

アオイ「どうしたらいいのか、わからないけど、言わなくっちゃいけないと思う」

 

俺「わかった。ちゃんと聴くね!」

 

アオイ「私のこと嫌いにならないでね」

 

「絶対嫌いにならないよ!!神に誓うよ!」

 

・・・

 

アオイは、重い口を開いた。

 

「私の両親が離婚した原因は、私にあるの。・・・私が四年生の時までは、どこにでもある仲の良い家族で、私も両親が好きだった!・・・五年生になると生理が始まって、お父さんとお風呂に入るのが恥ずかしくなって。・・・父と一緒に風呂に入ることがなくなったの。・・・そんな、ある日、私が風呂に入っていると、突然、父がお風呂に入って来て。驚いた私は、大声を出したけど、父に口を塞がれて、体を触られたの。怖くなった私は、何もできなかった。・・・」

 

マジか!?

 

俺「その時、お母さんは、家に居なかったの?」

 

「母は、私が五年生になると金曜日と土曜日だけ、スナックで働き始めたの。父は、母が仕事の日を狙って、私のベットに入ってくるようになったの。・・・」

 

これ以上は、聞きたくない。

 

俺「お父さんのこと、お母さんに言わなかったの?」

 

「怖くて、言えなかった。そして、私は父にレ〇プされたの。口にタオルを巻かれて、何回も。・・・」

 

・・・

 

俺は一瞬、頭が真っ白になった。

 

・・・

 

俺「もう、話さなくていいよ!」

 

これ以上は、聞きたくないし、感じたことのない怒りがこみ上げて来る。

 

・・・

 

アオイ「それでね、そのことが、母にバレちゃったの。そして、両親は離婚し。・・・私は、児童養護施設に送られたの。なんでも、その時、母には彼氏がいたみたいで、その彼氏が、今でも同棲してる10歳下の彼氏。・・・最悪でしょ!?」

 

・・・

 

強烈過ぎて、返す言葉がない。

 

「プルルルル!プルルルル!」

 

室内電話が鳴り響く。

 

「もしもし!?」

 

老婆「もう時間だよ。延長するのかい?」

 

「いえ、もう出ます!」

 

・・・

 

児童養護施設までの間、俺たちは、一言も話さなかった。

 

・・・

 

駐輪場に着き、俺は、自転車にまたがる。

 

アオイ「108くん、ゴメンね!」

 

・・・

 

「俺の方こそ、ゴメンね!」

 

俺は、白いマフラーを巻いて、自転車を走らせた。

 

・・・

 

 

 

レッドゾーンで幽霊橋

To BE CONTINUED🔜

 

 

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