初めての友達が出来る!?
【第8話】
翌日の昼休み。
マサオ「108君、お父さんに俺たちのこと話したの?」
僕「話してないよ」
ヒデキ「ホントか!?」
僕「、、、うん」
ヒデキ「もう虐めないから、絶対話すなよ!」
パパの見た目は、怖いと思う。
筋肉質のガテン系、身長は178cmあり、パーマをかけている。
そんな風貌のパンイチ男が出てきたら、誰でもビビる。
その日を境に、虐めはなくなった。
翌日、ヒデキ君とマサオ君が話しかけてきた。
ビクッとする僕。
マサオ「今日、これから遊ばない?」
あれ?いつもと違う感覚だ。
目の奥が怖くない。
ホッとした僕は「いいよ。遊ぼう!」
ヒデキ「じゃあ、30分後に役場に集合しよう!」
家に帰りランドセルを置き、町役場の駐車場に行った。
そこには、ヒデキ君、マサオ君、マナブ君がいた。
マナブくんも同級生だ。
一緒に遊んだことはないけど、近所だったこともあり、マナブ君のことは知っている。
僕「マナブ君、僕108。よろしくね!」
マナブ「108君、こちらこそ、よろしくね!」
マナブ君は、小柄で坊主頭だ。
マルコメのCMに出てきても違和感ゼロ。
僕たちは、4人でサッカーをした!
ヒデキ君がダントツ上手い。
僕、マサオ君は、普通かな。
マナブ君は、下手だった。
こんなに楽しいのは、久しぶりだ!
時間を忘れてボールを追いかけてると、夕日が差してきた。
夕焼けが眩しくとても綺麗だ!
僕の体が一瞬、ぞわっとした。
ヒデキ「そろそろ、帰ろうか」
マサオ「そうだね」
マナブ「うん」
僕「バイバーイ!また遊ぼうねー!!」
シロ『愛犬』以外の初めての友達!?と遊べてとても楽しかった。
家に帰り、ママに友達とサッカーして遊んだことを話した。
ママも嬉しそうに僕の話を聞いてくれた。
それから、僕たちは毎日のように遊ぶようになった。
特にマサオくんの家は近かったこともあり。
マサオ君の家にもよく遊びに行った。
マサオパパは、厳格な物静かな人。
マサオママは、いつもオヤツをくれるハキハキした人。
マサオ爺さんは、いつも家の畑で農作業をしている優しい人。
マサオ妹は、おとなしい女の子。
マサオ君の家は、アパートから歩いて5分くらい。
一般的な家より大きめで2階建て。
庭がとても広くて、サッカーもできる。
大きな畑もあり、お爺さんが地主みたいだ。
毎日、毎日、マサオ君と遊んでる。
少しづつだけど、マサオ君が友達だと思うようになった。
へと続く。