108 Blog

If you can dream it, you can do it.

108の物語

100万円を渡した

【70話】 シン伯父さんと、おやじは双子。 一卵性双生児ということもあって、遠目から見たら、区別がつかないほど似ている。 ・・・ 彼女がいるってことは、離婚したってこと? ミオとアイコは、まだ伯母さんと、あのアパートで暮らしているのだろうか? 聞…

ヤ〇ザの逃避行

【69話】 入学式からハードだったけど、大きな怪我もなく無事に一学期を終えた。 恥ずかしい話だけど、入学当初の俺の偏差値は29。 かなりのバカヤローだ。 しかし、一学期の最後には、42までレベルアップしていた! 授業を真面目に受けた結果である。 今回…

悪女とスリルジャンキー

【68話】 俺は、意外と字がうまい。 それは、小学時代に書道を習っていたからだ。 さぼりながらも、二段を取得した。 ・・・ 小学時代にもあったが、中学でも書道コンクールがある。 コンクールと言っても、生徒全員が強制参加する行事だ。 中学生になってか…

トイレでジッポライターを没収された

【67話】 ケンジ&パチオがいるからから、最近は部活に出るのが楽しい! 先輩もちょっかいを出してこないし、顧問の先生も優しい。 俺の基準は、松山先生だから、すごく優しく感じる。 ド素人なので、野球の上達も早い気がする。 ・・・ 放課後の下駄箱にて…

1年最強が決まる

【66話】 部活がある日は、休まずに参加した。 小学生と違い、中学生の部活は、特別の理由がない限り休めないのだ。 あれ以来、カオルは何もしてこない。 野球部の先輩に対しても挨拶をするようになった。 ここ数日は、平穏無事だ。 ・・・ 最近、野球部員で…

クワタから漂う哀愁の意味

【65話】 クワタは、どこか大人の雰囲気を持っている。 彼を纏うオーラというか、どこか哀愁を感じる。 ・・・ 5月のバス遠足。 クワタと隣り合わせの座席だ。 バスが走り出し、15分くらいが経った。 バスガイド「そろそろ、カラオケを歌いましょう!」 バス…

人生最大の屈辱

【64話】 俺は浮かれていた。 クラスで一番かわいいタカエちゃんが、俺のことを気になってるって噂を聞いたからだ! 発信源は、アイちゃん。 アイちゃんは、東小女子の情報網。 アイ「でも、108くんには、彼女いるって言っといたよ」 なんて、余計なことを言…

モテキ到来

【63話】 昼休み。 女子「〇〇くん、ちょっと、話せる?」 そこには、知らない女子がいた。 これは、告白かな!? 「うん」 女子「ここじゃ、離せないから、場所を変えよう」 ドキドキしながら、彼女の後をついて行く。 ・・・ あれ?もしかして、ヤンキーか…

三人のヤ〇ザ

【62話】 野球部だって最初から言えよ! おやじから、道具一式を買ってもらっちゃったし。 今日が締切最終日なので、部活の変更はできない。 ・・・ カオルは、まだ俺に気づいてない。 ・・・ 「チワース!」 顧問の先生がベンチに腰掛ける。 「集合!」 俺…

チワース!チワース!チワース!

【61話】 入学してから2週間、7人のヤンキーとは、まだ会っていない。 授業が終わり次第、ダッシュで帰宅している。 そして、1年生の教室は1階だから、下駄箱に直行できるからだ。 入学式以来、マツシゲからの呼び出しもない。 このまま卒業まで、トラブルが…

天上天下唯我独尊

【60話】 俺の最初の友達は、クワタ。 席が後ろだったので、自然と仲良くなった。 見た目も性格も素朴。 東小出身だけど、誰ともつるまない。 クワタも友達がいないのかもな。 ・・・ 放課後、クワタが話し掛けてきた。 「今から、俺ん家に遊びに来ない?」 …

ボロボロの学ラン

【59話】 マツシゲも小太りも、マツダの心配はしてない。 こいつら、仲間がやられたのに気づかいの一つもない。 マツシゲ「次は、シュンイチがやれ!」 小太り「はい!」 マツシゲの顔を見ると、余裕の表情だ。 小太りは、コブシを構えてる。 マツダより、こ…

入学式の便所にて

【58話】 体の傷が癒えないまま、中学生活が始まる。 『入学式当日』 体育館に集まっていた。 中学は、東小と西小の2校が一緒になる。 小学生は3クラスだったけ、中学生は5クラスだ。 そして、俺のクラスは1組。 年頃なのか、男子より女子に目が行く。 かわ…

7人のヤンキー

【57話】 ここは、『ビーバップミドルスクール』の巣窟だった。 中学2年生は、体が大きい! まだ、春休みだから、正確に言うと中学1年生だけど。 そんな、ヤンキーが7人もいるプレハブ小屋。 こんな、迫力のある光景を見るのは、始めてだった。 ・・・ これ…

プレハブ小屋に居たのは

【56話】 『春休み』 俺は、ミナツと留守番をしていた。 「プルルルル、プルルルル」 電話の着信音が鳴る。 「もしもし、○○です」 「108君いますか?」 「俺だけど、誰?」 「ナカタだよ」 ナカタが俺に電話!? 「どーしたの?」 「これから出てこれる?」 …

松山先生からの手紙

【55話】 「ユ、ユウコちゃん。何でここに!?」 ユウコ「大勢の男子が公園に入るところを見ていたら、108君が見えて。そしたら、108君が囲まれて。私、先生を呼びに学校に戻ったの」 ・・・ 俺「そうだったのか、おかげで助かったよ。ありがとう!」 ・・・…

50人に囲まれてリンチ

【54話】 孤独だった。 学校に俺の居場所は、なかった。 オジサンやリーマンも今や、チームヒデキだ。 俺って、こんなに嫌われていたっけ!? 考えてもしょうがないので、俺は考えるを止めた。 ・・・ 最近は、映画にはまっている。 きっかけは、再放送で見…

孤独な男

【53話】 俺は、病院にいた。 タックルをもろに受けた俺の膝は脱臼した。 早やくても全治2カ月。 再脱臼を防ぐためには、3カ月は必要だと言われた。 ・・・ そして、俺のサッカー人生は幕を閉じた。 ・・・ 地区予選の結果は、3位だった。 決勝戦は、1対2。 …

ロスタイム

【52話】 今日は、風が強く吹いている。 台風が接近中だと、お天気キャスターが言っていた事を思い出した。 ・・・ 当校には、サッカーコートが二面ある。 昼休みは、ゴールコートの争奪戦だ。 ゴールコートは、計4つ。 暗黙のルールで、6年生が三つ使用し…

二度とベンチに座らない

【51話】 ただいま。 母「おかえり。試合は、どうだった?」 俺「優勝したよ」 母「おまえは、試合に出れたの?」 ・・・ 俺「体調が悪くて、休んでたよ」 ・・・ 俺は、嘘をついてしまった。 そして、キレイなユニフォームを洗濯カゴに入れた。 夏休みも、…

自業自得

【50話】 初戦、2回戦と辛勝。 俺の出番どころか、選手交代は無い。 そして、準決勝戦。 『スタメン発表』 そろそろ、呼ばれるかも!? 期待感が高まる。 ・・・ そして、松山先生が一言。 「2回戦と同じメンバーで行くぞ!」 チーン。 レギュラー組は、明ら…

スタメン発表

【49話】 夏休みの練習は、とてもキツイ。 昼休み以外、水が飲めない。 干乾びる寸前まで、練習を続ける。 毎日、2~3人は、体調を崩している。 その間、日陰で休めて水分補給まで出来る。 そいつ等を見る度に、俺は羨ましいと思ってしまう。 でも、仮病を使…

自己最高記録達成

【48話】 相変わらず、俺の事をジロジロ見ている。 俺には、迷いがない! トモオ君の分もサッカーやるぞー!! 俺は、練習を再開した。 練習をはじめ、数日が経ち、俺が思うこと。 オカベとヒデキは、けた違いに上手い。 ヒデキは、エースストライカー。 オ…

幻のゴールデンコンビ

【47話】 『お前の心は腐ってる』ってるって、どういう意味ですか!? 自分の部屋で考えていた。 、、、、、、 松山先生から、サッカーのセンスがあるって言われたこと。 今、思えば、少しだけ嬉しい。 けど、お前の心は腐ってる! この言葉が、ループし続け…

お前の心は腐ってる

【第46話】 今日も雨が降っている。 梅雨の季節は、蛙が五月蠅いから嫌いだ。 オジサン「108君、夏休みに招待試合があるみたいだけど、参加する?」 オジサンは、6年生になってから、真面目に部活に参加していた。 俺「どこと試合するの?」 オジサン「東京…

公園のベンチで

【第45話】 俺は、今まで、まともに勉強をした事がない。 親からも強制された事がない。 無気力状態の俺は、教材の問題を解き始める。 が、殆どの答えが解らない。 しかし、この『まなびやの門』は、丁寧な解説文があった。 俺は、解説文を読んで、解答欄を…

泣きながら微笑んだ

【第44話】 教室に緊張感が走った。 ・・・・・・ 岡村「皆さんに残念なお知らせがあります」 固唾を吞む。 残念なお知らせとは!? 一瞬、不吉な予感がしたが。 俺と同じ、長期入院だと思った。 ・・・・・・ 岡村「トモオ君は、深夜の病院で、息を引き取っ…

トモオ君の過去

【第43話】 母「108、落ち着いて聞いて」 俺「嫌な事だよね。どーしたの?」 母「トモオ君が車に撥ねられて。救急車で運ばれたって」 そー言えば、昼休憩の時、救急車のサイレンが聞こえてたな。 俺「それで、トモオ君は、大丈夫なの?」 母「詳しくは、分か…

サッカーが楽しい

【第42話】 ヘロヘロになりながら、帰宅すると。 母が玄関まで、出迎えてくれた。 母「おかえりなさい!」 母はニコニコしている。 俺「何か良い事でもあった?」 母「お前がヤル気を出してくれた事が嬉しくって。教材買っちゃった!」 泥だらけの俺は、風呂…

地獄の特訓

【第41話】 被害は、ガラス窓1枚、掠り傷1名、打撲1名、失禁者1名、鼻血1名だった。 学校の机と椅子は丈夫で、壊れてなかったみたいだ。 、、、、、、 もう一度、アンケートをしたら、恐らくヤスノリが断トツの1位だろう。 ヤスノリは3日程、学校を休んだ。 …