【100話】 レギュラーに選ばれないまま引退。 俺なりに頑張った結果なので、悔いはない。 高校に進学したら、ラグビー部に入ろう。 俺が志望する高校のラグビー部は、県内屈指の強豪校。 中学でも、ラグビー部があれば、ラグビーをしたかった。 そう、俺は『…
【99話】 レギュラーどころか、チャンスも回ってこない可能性がある。 しかし、俺は週5回バッティングセンターに通った。 特に110km/hのストレート。 そして、100km/hのカーブ。 最初は、クリーンヒットが出なかったけど、2週間も通うと十中八九ヒットを打て…
【98話】 いよいよ明日、7人のヤンキーが卒業する。 クロタニとカオルは、ヤ〇ザでビューするらしい。 カオルには、大事な学ランをお釈迦にされた。 クロタニには、2年間で5回ボコられたが、もう少し腕力を鍛えた方が良いと思う。 ヤ〇ザでは、通用しないと…
【97話】 歌詞カードを復唱してドア前で待つ。 ・・・ 後ろから、肩を叩かれる。 「あれ!?マドカちゃん」 「108くん、頑張ってくださいね!」 「うん。ありがとう!」 「じゃあ、わたし先に行っていますね!」 アオイちゃんの笑顔で、緊張が少しほぐれたぞ…
【96話】 リンちゃんに相談する仲にいつなった? 何でマドカちゃんまでが、アオイの送別会に参加するんだ!? アオイには聞けないので、俺はリンちゃんに聞いてみた。 ・・・ リンちゃん曰く、クリスマス以降、アオイと何度か遊んだみたいだ。 クリスマスイ…
【95話】 「わかったよ。俺の正直な気持ちをアオイに伝えるよ!」 リン「うん。きっと、アオイちゃんは・・・」 「ガチャ!?」 屋上のドアが開く。 振り返ると、スキンヘッドの男が立っていた。 スキンヘッドに太陽が当たり、とても眩しく顔が良く見えない…
【94話】 「お母さんに一緒に暮らさないかって言われたの」 お母さんが新しい彼氏と結婚して、娘と一緒に暮らしたいってことだよな。 「それって、新しい彼氏も一緒に暮らすってことだよね?」 「うん。でも、不安もあるし。108くんとも会えなくなっちゃうか…
【93話】 アオイと俺は、公園のベンチに座る。 俺は、自販機で買った温かいおしるこをアオイに手渡す。 「ありがとう!108くんは、コンポタなんだね!?」 そう、俺は、甘いのは苦手だ。 ・・・ どう話そうか、まだ決まっていない。 「年賀状ありがとう!返…
【92話】 「新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!」 毎年のことだけど、年が明けてから、年越し蕎麦を食べる風習は、やめてほしい。 眠いし、そもそも、腹が減っていない。 ・・・ お節料理は、美味しくないし、来年からは、蕎…
【91話】 クリスマスは、気まずい別れ方をしてしまった。 そして、冬休みになった。 アオイと冬休みに会う約束は、していない。 普段だったら、別れ際に次回の会う日を決めている。 正直なところ、今は、アオイに掛ける言葉が見当たらない。 俺にとって、冬…
【90話】 アオイは、目を閉じている。 俺は、初めての『B』に挑む。 ・・・ 服の上からだけど、わかる。 これが、噂のBか!? 俺の興奮は、今がMAX!! アオイの吐息が漏れる。 ・・・ そろそろ『C』に挑戦してみよう。 ・・・ 手を下に移動させる。 そして…
【89話】 アオイは、ホッとした表情だ。 俺もアオイの顔を見てホッとする。 「アオイ、大丈夫か?」 ・・・ アオイ「ちょっと、パ二くっちゃったよ~」 「状況がわからなかったから、俺もパ二くった。でも、タキタのフォローで、二人に戻れたね!」 アオイ「…
【88話】 お通夜会場は、ヤマモトポ〇プ店なので、母と家から徒歩で向かう。 お通夜に参加するのは、これで3回目。 ひいおばあちゃん、トモオくん、そして、ヤマモトさん。 ・・・ 俺と母は、参列者として列の後方に並ぶ。 その先には、女の子とお母さん見え…
【87話】 クリスマスイブ当日。 なんだかんだあったけど、アオイにマグカップをプレゼントできる! 今日のプランは、こうだ! 午後12時:コージーコーナーで待ち合わせ。 コージーコーナーで、クリスマスケーキを購入。 午後1時:カラオケボックス。 カラオ…
【86話】 「返事が遅くなってゴメンナサイ!」 いざ言おうとすると、言葉が出てこない。 ・・・ リン「108くんとアオイちゃんって付き合ってるの?」 なかなか話さない俺にしびれを切らせたのか、直球で聞いてきた! そうだよね、1年の1学期に告白されて、今…
【85話】 お父さんの話をしないってことは、もう亡くなっているのかな。 それとも、訳ありなのかな? ・・・ 俺「お母さんに彼氏がいるってことは、離婚したってことなの?」 ・・・ アオイの表情が暗くなる。 「そうだよ。私が5年生の時」 ・・・ 俺「そう…
【84話】 もうすぐクリスマスだ! 俺は、小2までサンタクロースを信じていた。 小3のクリスマス、寝ていると両親の声が聞こえてきた。 父「子供たちは寝たから、クリスマスプレゼントを出してこい!」 母「わかったわ!」 ・・・ そして、オヤジが枕元にプレ…
【83話】 俺は、うつ向いた。 そして、考える。 なんで、俺がアオイちゃんのことを気になってるってことをアオイちゃんが知っているのか? 俺は、そんな素振りを見せたこともないし、むしろ最近は、リンちゃんが気になっていた。 このことを知っているのは、…
【82話】 アオイちゃんは、中二にしては、とても色っぽい。 どことなく影がある感じがとても気になる。 ・・・ アオイちゃんとリンちゃんとは対照的。 リンちゃんは、友達も多く人気者。 アオイちゃんは、一人でいることが多いので、友達は少ないのかも。 ・…
【81話】 それから、タキタは昼休みになると、リンちゃん情報をマメに伝えてくる様になった。 毎日、リンちゃん話を聞いてると、リンちゃんのことが気になり始めてきた。 授業中、リンちゃんが先生に指されるとチラ見してしまう。 これは、恋なのか? それと…
【80話】 最近、陸上部のフユヤマと仲がいい。 フユヤマは、中二で182cmとかなりでかい。 175cmある俺が、フユヤマを見上げないと話せない。 フユヤマは、隣町出身なので、自転車で片道一時間もかかる。 陸上部では、エースのフユヤマは、地区大会は無敵らし…
【79話】 リビングルームに行くとソファーにオヤジが座っている。 俺は、対面に座る。 「担任の先生から電話があったが、おまえ授業をサボってるみたいだな!」 普段だったら、母が電話に出るのに・・・ 俺は、一部始終を話した。 「話は分かったけど。授業…
【78話】 ボコられてから3日経つが、いまだに体が痛い。 パチオ「あいつらやることがえげつないよな。でも、俺だったら6人相手でも勝つけどな!」 俺「無神経なおまえでも半帽は痛いぞ!」 でも、パチオだったらマジで勝てるかもしれないな。 ・・・ ケンジ…
【77話】 きょろきょろしながら、階段を上がる。 そして、屋上に扉を開ける。 俺は、屋上を見渡す。 屋上の奥に誰かが立ったいる。 一人だけだ。 俺はホッとしながら、ゆっくりと歩いて行く。 そこには、タクヤが立っていた。 「タクヤ、あの日以来だな!俺…
【76話】 今の俺には、二年最強とかどうでもいい話だけど、いずれ呼ばれる運命だということは分かっていた。 俺は、喧嘩に負けたことが二回ある。 一つは、不意打ちとはいえ、コジマにOKされている。 もう一つは、小三の時、同じクラスのミノルに一発も当て…
【75話】 ケンジ「聞いたか!?クロタニ先輩が族を立ち上げたらしいぞ!」 マジか!?クロタニがここまでやるとは思いもしなかった。 パチオ「メンバーは誰なの?」 ケンジ「先輩から聞いた話だと、総長がクロタニ先輩、副総長がカオル先輩、イワサキ先輩、…
【74話】 後日、ケンジ&パチオとゲーセンで、パンチングマシンに挑戦! 俺たちは、5ゲーム(計10発)もした。 ケンジの最高パンチ力は、137kg パチオの最高パンチ力は、188kg やはり、こいつは桁外れのパンチ力だ。 そして、俺の最高パンチ力は145kgだった…
【73話】 ブゥーブゥーブゥー。 これは、ただ事じゃない。 『ルパン三世』の登場か!? ・・・ 警備員たちは、シン伯父さんを取り押さえた!? えっ! シン伯父さんが、警備員に連れていかれる。 俺たちは、啞然とする。 周りの人たちは、驚愕の表情。 ・・…
【72話】 東京の伯父さんの家は、江東区木場にある。 田舎者の俺からすると大都会だ。 近所のコインパーキングに車を停め、伯父さん家まで歩いて向かう。 都内の駐車場料金は、とても高い。 ・・・ 「ピンポーン!」 玄関のドアが開くと、伯父さん、タケミチ…
【71話】 シン伯父さんが、お金がないのは一目瞭然だ。 俺が小学生の時、伯父さんは、外車のジャガーに乗っていた。 子供ながらに伯父さんは、金持ちなんだなって思った。 それが、今は『ホンダのトゥデイ』だ。 このトゥデイもユミさんの車だと思う。 なぜ…